新たに目指す目標は『世界5大陸の制覇!』への挑戦。楽しくそしてハードに世界を旅してます。
私は日本陸連所属のマスターズ(シニア)・アスリートです。
50代でメタボ体型をダイエットしようと始めたランニングでしたが、その後”競う”ことの楽しさを覚え、陸連に登録し本格的に陸上競技の世界に飛び込みました。
地道にトレーニングを続け、私を支えてくれる方達にも恵まれ、持ち前の負けん気も加わり・・・2014年に全日本選手権チャンピオンに、そして2017年にニュージーランドで開催された世界選手権で優勝し、世界チャンピオンとなりました。
ところが、これから…という時にコロナ禍に見舞われ、世界中の競技会が中止になってしまいました。
その後3年の空白…昨年からやっと国際大会も再開し、初戦のフィンランドで開催の世界選手権では、長年のライバルのウクライナ選手が戦禍の中出場し、無事を確認し安堵しました。その頃から、ただ”勝ち負けを競う陸上競技”ではなく、”同年代の選手と集う(出会う)陸上競技”として楽しく走ることをテーマとするようになりました。
私の世界5大陸制覇チャレンジについて、ラジオと新聞で紹介されました。新聞に掲載されたインタビューを転載します。佐藤隆一さん profile東京都出身。渋谷区在住。公益財団法人日本陸上競技連盟(以下、日本陸連[…]
今年70歳を迎えるのを節目に、新たに目指す目標が『世界5大陸の制覇!』への挑戦です。一直線でゴールを目指したピンポイントの旅ではなく、各国の選手仲間を訪ねて寄り道しながらプロセスも含めて最終的なゴールも楽しむ旅を歩んでいます。
最初のチャレンジは、昨年2022年11月にオーストラリアのゴールドコーストで開催された「2022 Pan Pacific Masters Games(環太平洋選手権大会)」です。
私が出場する国際大会には2種類あって・・・「世界マスターズ陸上選手権」のような陸上競技の専門大会と、「世界マスターズゲーム」のようにオリンピックと同様にすべての種目の競技が同時に開催されるものがあります。今回はパンパシフィック(環太平洋)地域で行なわれるオリンピックです。ゴールドコーストを中心に41競技、13,000名超のアスリートが出場し盛大に開催されました。
陸上競技の会場は Gold Coast Performance Centreです。ゴールドコースト北部のリゾートエリアに位置するこの競技場はIAAF国際競技連盟公認の素晴らしい施設でした。なんと言っても真っ青な空と緑に包まれたこの競技場での走りは爽快そのものでした。
2022年夏の世界選手権フィンランド大会で脚を痛めしばらくリハビリが続いていましたが、この大会に向けて低酸素トレーニングでの体力強化と新しいテーピング技術を覚え、ギリギリで試合に臨みました。結果はスレスレの接戦ばかりでしたが、200m、400m、800m、300mハードルで優勝、100mは準優勝と、金メダル4個と銀メダル1個を獲得しました。
チャンピオンシップ(選手権者)を獲得し、まずオセアニア大陸を制覇しました。
70kmも続くコーラルリーフ。世界有数のビーチパラダイスで開催されたシニアスポーツの祭典🏆 『世界五大陸チャレンジの旅』の第1弾はオーストラリアのゴールドコーストで開催された「Pan Pacific Masters[…]
第2戦は2023年5月に韓国・全州市で行なわれた「Asia Pacific Masters Games 2023 Jeonbuk Korea(アジア太平洋・マスターズゲーム・全羅北道大会)」となりました。
主催の韓国ではコロナ・パンデミック明けの久しぶりの国際的イベントとあって、大変な力の入れようでした。メイン会場となった全州ワールドカップ競技場での開会式のオープニングセレモニーには人気K-POPアイドル「 OH MY GIRL 」を中心に5組がパフォーマンスを見せ、さながらK-POPコンサートのようでした。大歓迎を受けた私達選手も大感動のスタートを切りました。
陸上競技の会場は全北益山総合運動場。アジア地域でのマスターズ(シニア)競技のレベルは年々上がっている印象を受けた大会となりました。以前は上位の入賞者というと、日本、中国、台湾、韓国、インドと偏っていましたが、この大会では東南アジアの国々の躍進が目立ちました。
そんな追い上げの流れの中で、私は大会前日にギックリ腰になり大会前半戦を欠場することに・・・。後半戦では400m、800m、300mハードルで優勝、100mは第3位、日本チームの4×100mリレーで準優勝という成績でした。体調的に苦しい大会でしたが、チャンピオンシップ(選手権者)を獲得し、順調にアジア大陸を制覇しました。
羽田発ANA便は韓国・金浦空港まで2時間20分で到着🛫ほぼ満席の状態に戻ってきましたね韓国に行ってました。 想い出多い旅になったのでしっかりと投稿したかったのですが、もう次の旅が迫ってきてしまい…こ[…]
第3戦は2023年7月にフィンランドのタンペレで開催された「2023 European Masters Games(ヨーロッパ選手権大会)」です。コロナ・パンデミックもほぼ完全に解禁されたフィンランドでは29競技に78カ国から約4,000名ものアスリート出場しました。
陸上競技の会場は Tampere Stadium「 Ratinan Rantatie」。この会場は2022年の世界マスターズ選手権大会で第3位に入賞した相性の良い競技場です。ただ残念なことに、ヨーロッパの異常気象に見舞われ酷暑と暴風雨に翻弄された大会となりました。そんな中でも泊まったホテルのジム施設を効果的に使った体調管理で、試合では高記録を連発。200m、400m、800m、300mハードルで優勝、100mは準優勝と好成績を上げることができました。
これでチャレンジ3連勝!チャンピオンシップ(選手権者)を獲得し、ヨーロッパ大陸で3大陸制覇を果たしました。
ヨーロッパ中から集まったアスリートとサポーターが北欧タンペレの夏を満喫 今回のタンペレへの訪問の目的は「European Masters Games(ヨーロッパ・マスターズ選手権)」への出場です。コロナパンデミックが明けた2022[…]
第4戦は2024年7月にアメリカのクリーブランドで開催された「2024 Pan-American Masters Games」です。全米大陸選手権なので”陸上の聖地”である地元アメリカだけでなく、カナダや中南米のジャマイカ、南米からはブラジルやアルゼンチン…と強豪選手が多数出場。大変な盛り上がりを見せました。
最初のレース「200m」は強豪国アメリカをはじめとしたライバル選手達との体格差に圧倒され、残念ながら第3位 銅メダルと敗れてしまいました。続く第2レースの「400m」では準優勝 銀メダルと調子を上げていけました。
そして最終日、運命の「800m」は戦略を練り直し、最初から飛ばすプラン。とにかく逃げて逃げて、残された力を出し切る。それだけでした。結果的に逃げ切り、優勝し金メダルを獲得できました。ゴール後、他の選手や観客達から「Great job!」と声を掛けられたのがとても嬉しかった。
全米大陸選手権優勝で、挑戦中の『世界5大陸制覇チャレンジ』はオセアニア、アジア、ヨーロッパ大陸制覇に次いで4大陸目の達成となりました。高かった目標もあと1歩のところまで登ってきました。残すはアフリカ大陸選手権です。
いよいよ陸上競技の聖地”アメリカ大陸”に挑戦🏃♂️💦🏃♀️全米大陸から集結するアスリート達はやっぱり凄[…]
【マスターズ陸上】憧れのオリンピック選手と一緒の舞台で走る、競う、喜ぶ。朝原さんはデカかったなぁ。
私の登録するマスターズクラスは、現役の若手選手とは区分して、年代別で分かれたクラスで戦う競技です。皆さんも知っているところではタレントの武井荘選手が40代のマスターズクラス選手です。他にも朝原宣治選手や末續慎吾選手などの元オリンピック選手もマスターズクラスで現在活躍されています。
そして、私はシニアの登録選手として励んでいます。やりがいを持った趣味として陸上競技を続ける私の活動をご紹介します。皆さんの健康な身体作りの参考になればと思います。
東京マラソンで55歳の新人選手デビュー。
外国選手との皇居前の激闘で34位に。
私が陸上競技の世界に入ったのは55歳の時です。健康管理のために始めていたマラソンで、たまたま出場した東京マラソンで運良く上位(10km総合34位)に入ったことで、「競走」の楽しさを知ったからです。マスターズ陸上連盟に所属して競技を始めたものの、最初は周りの選手は学生時代から陸上部だったり、運動部だった方ばかりで、思うような結果は残せませんでした。
でも持ち前の負けん気で、練習を積み重ねていくうちに着実に自力が増していき、翌年の56歳で東京都選手権大会で優勝すると、その勢いのままに順位を上げていきました。
2012年に世界マスターズ選手権フィンランド大会に出場した頃から、舞台を国際大会に移し、戦っています。各国を代表するライバル選手達とも回を重ねる毎に交友を深め、今は友人仲間として世界を一緒に回っています。
世界陸上”室内”選手権もフィンランド、ハンガリー、韓国に続いて4度目の出場になります。陸上競技の盛んなヨーロッパでは、室内競技大会はとても人気なエンターテインメントです。室内競技場はコンサートホールのようで、週末夜に開催される競技会の決[…]
マスターズ陸上とは怪我との戦い。
骨折も、筋断裂も、原因不明の激痛も乗り越えて。
マスターズ陸上での成績は、本人の持つ潜在的な能力とたゆまぬ努力の結果ですが、一方では怪我との戦いでもあります。 やはり歳を重ねるにつれて、体力も落ちたり、身体の動きも悪くなってきて大きな怪我につながります。マスターズ選手として良い成績を残すには、しっかりとした心身のケアと、故障した時の対応力が不可欠です。
そういう意味では、競技を続けられていることは、健康管理の見本のようなものでしょう。長い競技生活を通して得た、健康増進の実践法や大怪我や慢性的な故障への画期的な治療方法など、自分の身体で試してきた経験値もご紹介したいと思います。
■主要国際大会入賞歴 ■
【2023年】
◆ヨーロッパ選手権 タンペレ大会
European Masters Games-Tampere 2023
200M:優勝、400M:優勝、800M:優勝、300Mハードル:優勝、100M:準優勝
ヨーロッパ中から集まったアスリートとサポーターが北欧タンペレの夏を満喫 今回のタンペレへの訪問の目的は「European Masters Games(ヨーロッパ・マスターズ選手権)」への出場です。コロナパンデミックが明けた2022[…]
◆アジア・太平洋選手権 韓国・全州大会
Asia-Pacific Masters Games-Jeonbuk 2023
400M:優勝、800M:優勝、300Mハードル:優勝、100M:第3位、4×100Mリレー:準優勝
羽田発ANA便は韓国・金浦空港まで2時間20分で到着🛫ほぼ満席の状態に戻ってきましたね韓国に行ってました。 想い出多い旅になったのでしっかりと投稿したかったのですが、もう次の旅が迫ってきてしまい…こ[…]
【2022年】
◆パンパシフィックス選手権 ゴールドコースト大会
Pan Pacific Masters Games – Gold Coast 2022
200M:優勝、400M:優勝、800M:優勝、300MH:優勝、100M:準優勝
70kmも続くコーラルリーフ。世界有数のビーチパラダイスで開催されたシニアスポーツの祭典🏆 『世界五大陸チャレンジの旅』の第1弾はオーストラリアのゴールドコーストで開催された「Pan Pacific Masters[…]
◆世界マスターズ室内選手権 タンペレ大会
World Masters Athletics Champioships – Tampere 2022
800M:第3位、 300Mハードル:第6位
久しぶりに陸上競技についての投稿です。 私のブログの旅行記について…「ユニークな旅行が多いですね」「結構マニアックな旅ですね」というコメントが多いので、お答えも含めて今年のフィンランド旅の続きを投稿します。私はマスターズ・[…]
【2019年】
◆世界マスターズ室内選手権 トルン大会
World Masters Athletics Champioships Indoor – Toruń 2019
200M:第12位、 400M:第8位、800M:第9位、4×200Mリレー:第5位
世界陸上”室内”選手権もフィンランド、ハンガリー、韓国に続いて4度目の出場になります。陸上競技の盛んなヨーロッパでは、室内競技大会はとても人気なエンターテインメントです。室内競技場はコンサートホールのようで、週末夜に開催される競技会の決[…]
◆ヨーロッパマスターズ選手権 トリノ大会
European Masters Games – Torino 2019
200M:優勝、400M:準優勝、800M:準優勝、300Mハードル:優勝
イタリア・トリノで開催されていた『2019 European Masters Games(ヨーロッパ・マスターズ・ゲーム)』に出場してきました。 マスターズ・ゲームは4年毎に開催され、全ての競技を網羅したシニア世代のオリンピックです。 […]
◆アジアマスターズ選手権 クチン大会
Asia Masters Athletics Championships – Kuching 2019
200M:準優勝、400M:第3位、800M:準優勝、300Mハードル:準優勝
4×100Mリレー:優勝、4×400Mリレー:優勝
アジア選手権 開催地はマレーシアの Kuching(クチン)はサワラク王国の風光明媚な元首都。 2019年をしめくくる大会として、21st ASIA MASTERS ATHLETICS CHAMPIONSHIPS(アジアマ[…]
【2018年】
◆世界マスターズ選手権 マラガ大会
World Masters Athletics Champioships – Malaga 2018
大失態、800M:予選落ち
【2017年】
◆世界マスターズ室内選手権 大邱大会
World Masters Athletics Champioships Indoor – Daegu 2017
400M:第5位、800M:第4位
◆世界マスターズ選手権 オークランド大会
World Masters Games – Auckland 2017
400M:優勝、800M:第3位、300Mハードル:優勝
新型コロナ感染症の影響で、今年は出場を予定していた陸上競技大会がすべて中止になってしましました。残念!!1レースも走っていません。いつかは再開されると思って、筋トレだけは続けてきたのですが・・・余計に残念です。そこで今回は過去の[…]
◆アジアマスターズ選手権 如皋大会
Asia Masters Athletics Championships – Rugao 2017
400M:第3位、800M:第5位、300Mハードル:第3位
【2016年】
◆世界マスターズ選手権 パース大会
World Masters Athletics Champioships – Perth 2016
800M:第4位、300Mハードル:第5位
【2015年】
◆世界マスターズ選手権 リヨン大会
World Masters Athletics Champioships – Lyon 2015
800M:第12位
【2014年】
◆世界マスターズ室内選手権 ブダべスト大会
World Masters Athletics Champioships Indoor – Budapest 2014
400M:第5位、800M:第8位
◆アジアマスターズ選手権 北上大会
Asia Masters Athletics Championships – Kitakami 2014
400M:第3位、800M:準優勝
【2012年】
◆世界マスターズ選手権 ユヴァスキュラ大会
World Masters Athletics Champioships – Jyväskylä 2012
世界大会初出場、800M:準決勝落ち