(遅れに遅れてしまった)「スイス・アルプスの旅」の続編です。
今回の投稿では、この旅のハイライトとなる「3100 クルムホテル ゴルナーグラート Kulmhotel Gornergrat」の紹介です。
このホテルは”泊まることが目的になるほど素敵で特別な場所”でした。
実は以前にも私はこのホテルを予約しました。それも「3100 クルムホテル ゴルナーグラート」の最高の部屋「Matterhorn room」を幸運にも予約できたんです。ところがその年は2019年、コロナ・パンデミックで世界的な渡航禁止になり実現できませんでした。
今回はそのリベンジ旅です。
- 1 ツェルマットから登山電車で35分🚞ヨーロッパで最も標高の高い地上駅ゴルナーグラートに到着
- 2 最も美しいゴルナー氷河の流れを見るためにスイスアルプス最高地点に建てられたホテル
- 3 すべての部屋のベッドからアルプスが望める…展望スポットではなく体験スポットに変えたホテル
- 4 標高3130m,360度遮るものの無い展望台からの眺め🗻🤩4000m級アルプスが29座も迫ってくる
- 5 宿泊者だけのために開くメインダイイング「Vis-à-Vis」世界最高のホテルディナー🥂
- 6 静寂の中で見るダイヤモンド💎のように輝きを放つ星空は宿泊者だけが見ることのできる絶景⭐
- 7 漆黒の夜は濃紺に変わり、東の空が白み始めると🌄マッターホルンの山頂が赤く染まっていく
- 8 朝から幸せ。スイスアルプスを眺めながら、シャンパンの朝食が始まります🥂🥗
- 9 とても表現しきれないクルムホテル ゴルナーグラートの魅力は公式配信でお伝えします
- 10 晴れ渡った青空に早めに起きた朝、高山植物を探しながらツェルマットハイキングに出掛けます。
- 11 風が吹かず湖面がピタリと静止している時、リッフェル湖はまさに鏡となり、逆さマッターホルンが現れます。
ツェルマットから登山電車で35分🚞ヨーロッパで最も標高の高い地上駅ゴルナーグラートに到着
「3100 クルムホテル ゴルナーグラート」はスイスアルプス最高地点に位置するホテル。360度の遮るものの無い眺望からは、標高4478mの名峰「マッターホルン」をはじめ4000m級のアルプスを29座眺めることができます。
そして何よりも凄いのが・・・登山電車の下りの”終電”を過ぎると、宿泊した人だけしか見られない特別な世界が始まります。
静謐な空気に包まれて始まるモンテローザの夕暮れ、周囲に光源のない澄み渡る高地に降りそそぐ満天の星、月の光に照らされ銀色に浮かび上がる雪山の頂上と氷河。そして、早朝東の空が白み始めと赤く輝くマッターホルンの朝焼け。
こんな光景が独り占めできるのが「3100 クルムホテル ゴルナーグラート」です。
まず、起点となるツェルマット駅からゴルナーグラート鉄道(登山電車)に乗り、マッターホルンを間近にとらえるゴルナーグラートGornergrat駅に到着します。2つの駅の標高差は約1500m、時間にして約35分です。
ゴルナーグラート駅はヨーロッパで最も標高が高い地上駅です。(地下駅を含めるとユングフラウヨッホ駅が最高位です)駅から約50メートル程登るとホテルに到着です。
まずはホテルのテラスから一望する景色に圧倒されます。名峰マッターホルンやモンテ・ローザ、ブライトホルン、リスカム等、スイスとイタリアの4000 m級の29座、そして眼下には雄大なゴルナー氷河Gorner Glacier に魅了されますよ。
ようやくゴルナーグラート駅が見えてきました。もう一息です。
最も美しいゴルナー氷河の流れを見るために
スイスアルプス最高地点に建てられたホテル
ホテルの創業は1894年。イギリス人医師のDr. John Forbes(ジョン・フォーブス)によって1848年に発見された”ツェルマットで最高に美しい氷河の流れの観えるゴルナーグラート展望台”に建てられた山小屋が最初です。その後現在のホテルの原型となる城塞のような岩造りの建物が完成したのが1907年のことです。
そして、2005年に大改装が行なわれ現在のホテルが出来上がりました。当時としては破格の960万スイスフラン(日本円でおよそ10億円)で行なわれた改装は、外観はさほど変えず岩壁は残したものの、内装は大幅刷新。ベッド数を減らし、部屋の位置を代え、各部屋の面積を広げ、大幅な質の向上を実現しました。全22室(うちスイートルーム2部屋)のすべての部屋のベッドからスイスアルプスが望める・・・ゴルナーグラートを展望スポットとしてではなく、体験スポットとして生まれ変わらせたのです。
見上げる城塞のようなホテル。1907年に原型が建設されたこのホテルはMarkus Burgener(マルクス・ブルゲナー)の設計により、村民の誇りを中世的な堅固さで表しながら、当時この地方で流行していたバロック調の喜びをもたらす厳しさ、そしてルネッサンス調による柔らかさを混在させた建造物として完成しました。
すべての部屋のベッドからアルプスが望める…
展望スポットではなく体験スポットに変えたホテル
内装には、スイス山岳部の過酷な冬の気候を何回も生き抜いたヨーロッパ松材をふんだんに使っています。温かく包み込むような雰囲気の部屋はシンプルなデザインですが、それは窓の外に広がるスイスアルプスの絶景を引き立てるための演出だと私は思います。このホテルで、この部屋だけの特権!ソファに座ってコーヒーを飲みながら、名峰マッターホルンの朝・昼・晩と刻々と移り変わる姿を満喫してください。
もちろん、リゾートホテルとしての現代的な機能(シャワーやバスタブ、トイレ、液晶テレビ、電話、Wifi)はすべて完備しています。質素な山小屋ホテルを想像していくと、その設備に驚かされます。現代的なデザインと機能を持ち合わせながら、スイスアルプスの最高地点にそびえるこの「3100 クルムホテル ゴルナーグラート」 は 、”泊まることが旅の目的” になるほど特別な場所です。
ホテルの両方の塔にあるジュニア・スイートの客室名は「マッターホルン」と「モンテローザ」。大きな窓からは両峰の絶景が一望できますが、もう一つのプレゼントとして…マッターホルンとモンテローザのそれぞれの山の山頂の石が部屋の壁に飾られているそうです。
私は2019年にこの部屋を奇跡的に予約できたのですが、コロナ・パンデミックで渡航できず残念な想い出です。
標高3130m,360度遮るものの無い展望台からの眺め🗻🤩4000m級アルプスが29座も迫ってくる
17時を過ぎると登山客のほとんどが下山を始めます。そして19時の最終列車に合わせて、駅やショップのスタッフもツェルマットの村へと下っていきます。
ここからが宿泊者だけのクライマックスです。私の訪れた2022年9月はまだコロナ・パンデミックの影響もあり宿泊者はわずか20数名。貸し切りのゴルナーグラート Gornergrat が始まります。
まずはホテルから、さらにその上にあるゴルナーグラート展望台に登ります。標高3130m、360度の遮るものの無い眺望からは、標高4478mの名峰「マッターホルン」をはじめ4000m級のアルプスを29座眺めることができます。
モンテローザの夕暮れ、そして日没とともに辺りは静謐な空気に包まれていきます。時折ゴルナー氷河を吹き渡ってくる風の音や鳥のさえずりが心地良く聞こえてきます。
宿泊者だけのために開くメインダイイング「Vis-à-Vis」
世界最高のホテルディナー🥂
宿泊者のもう一つの特権はメインダイニングで始まります。
ホテルには2つのレストランがあります。「パノラマセルフ Panorama Self」 は終日利用できるビュッフェスタイルのレストランで、ドリンクやデザートだけでも気軽に利用でき、広いテラス席もあり、日帰りの登山客で賑わっています。3都市の時計も。
そして、宿泊者のディナーのためにだけ開くのがメインダイニング「ヴィザヴィ Vis-à-Vis」です。ゆったりと流れる時間の中で、大きなパノラマウィンドウから名峰を眺めながらのコースディナーが楽しめます。メインディッシュはもちろん、山でいただく温かいスープと新鮮なサラダビュッフェの嬉しさは格別です。中でもシェフがその場でサーブしてくれる熱々のラクレットとシャンパンの組み合わせは至福のディナーとなりました。
静寂の中で見るダイヤモンド💎のように輝きを放つ星空は宿泊者だけが見ることのできる絶景⭐
ディナーのワインで寝入ってしまっても、夜中には絶対に起きましょう。ダウンを着込んで展望台に登ります。
静寂の中で見るダイヤモンドのように輝きを放つ星空は、下界に比べて空気が澄み周囲に光源のない高地での、宿泊者だけが見ることのできる絶景です。この星空の美しさは素人では絶対に写真には撮れないでしょう。カメラは置いて、自分の眼でしっかりと旅の想い出に焼き付けてください。私が訪れた夜は月齢の宵月でしたが、澄みきった夜空では満月のような輝きでした。雪山の頂上と氷河が銀色の月の光に照らされ、これまで見たこともないような景色が浮かび上がっていました。
漆黒の夜は濃紺に変わり、東の空が白み始めると
🌄マッターホルンの山頂が赤く染まっていく
そして早朝4時から5時頃になると空が次第に濃紺に変わっていきます。東の空が白み始めると、やがて反対側にそびえるマッターホルンの山頂に朝日が射していきます。マッターホルンの朝焼けです。すっかり夜が明けるまでの約30分間、少しずつ朝日に染まっていくマッターホルンの姿を楽しめます。私は部屋に戻って、コーヒーで温まりながら…大きな窓を満開にしてずっと眺めていました。
朝から幸せ。スイスアルプスを眺めながら、シャンパンの朝食が始まります🥂🥗
やがて朝一番の登山電車が7時過ぎにツェルマットから到着します。ホテルのスタッフが出勤し、同時にその日の食材が運ばれてくると山岳ホテル、クルムホテル ゴルナーグラートの一日が始まります。
メインダイニングでの朝食では、朝からシャンパンも味わえます。
とても表現しきれないクルムホテル ゴルナーグラートの魅力は公式配信でお伝えします
「3100 クルムホテル ゴルナーグラート Kulmhotel Gornergrat」の素晴らしさは、個人ブログの私の投稿程度では、とても表現しきれません。
そこで… ホテルでいただいたガイドブック(日本人向け編集)とホテル公式の写真も掲載します。特に冬の景色は、こちらで想像してください。
晴れ渡った青空に早めに起きた朝、高山植物を探しながらツェルマットハイキングに出掛けます。
名残惜しく名残惜しくホテルをチェックアウトした2日目は「マッターホルンを望むツェルマットハイキング」です。
ゴルナーグラート山頂(3,089m)からリッフェル湖経由でリッフェルベルク(Riffelberg、2,582m)を目指して歩きます。所要時間は平均1時間30分程ですが、雄大なマッターホルンを存分に楽します。途中のリッフェル湖では有名な「逆さマッターホルン」、スイスアルプスならではの花々、そしてマーモットを見つけられたらラッキーです。
風が吹かず湖面がピタリと静止している時、リッフェル湖はまさに鏡となり、逆さマッターホルンが現れます。
まずは、登山電車でローテンボーデン Rotenboden駅まで下ります。
ここがスタート地点、ハイキングコースは緩やかな下りが中心で、コースも整備されていて、初心者向けの王道コースです。
途中のリッフェル湖 Riffelsee では有名な「逆さマッターホルン」も望めるので、カメラやスマホの充電やメモリを忘れずにチェックして出発しましょう。
高山植物を楽しみながら逆さマッターホルンで有名なリッフェル湖に立ち寄ります。その後スイス国内最高峰ドムやヴァイスホルンなどを眺めながらリッフェルベルクを目指します。さらに雰囲気の異なる2つの湖・シュテリー湖とライ湖を巡る長距離コースもあります。
風が吹かず、湖面がピタリと静止している時は、湖面はまさに鏡と化し、マッターホルンの逆さの姿が美しく映し出されます。この美しい絵を見られた方は幸運ですね。
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