- 1 大氷河の下に眠っている”青い氷の洞窟探検”です。でも突然の大噴火で出発の危機。
- 2 どうせ行くなら🛫Finnairの”新プレミアム・エコノミー”に乗ってみよう。
- 3 アイスランド到着🌋大噴火はどうなってる!?
- 4 極寒のアイスランドを芯から温める『ヘトリスヘイジ地熱発電所 Hellisheiði Power Station』
- 5 地球の割れ目を感じる旅!シンクヴェトリル国立公園の『ギャウ(Gjá)』
- 6 東部観光の拠点「ヴィーク」の村で現地調達
- 7 アイスランドの人気№1『ヴァトナヨークトル氷河』多様な自然景観…火山、峡谷、滝、氷河湖
- 8 氷河の洞窟”クリスタル・ケイブ探検”🏞️神秘的な氷の世界へ『ブレイザメルクルヨークトル氷河』
- 9 『ロイヴァルホゥルスヘットリル 赤の溶岩洞窟』🌋火山の下の地底探検
大氷河の下に眠っている”青い氷の洞窟探検”です。
でも突然の大噴火で出発の危機。
(またまた遅れての投稿ですみません)アイスランドに行ってきました。
コロナパンデミックが落ち着いてきて、海外旅行が復活しても、個人旅行ではいろいろとトラブルが起きることも多く…久しぶりに添乗員同行のツアーに行くようになっていました。
今回のアイスランドも「HIS社の添乗員同行ツアー」でした。
アイスランド旅行の目的は『氷河の中の大冒険』。大氷河の下に眠っている”氷の洞窟探検”です。太陽光が厚い氷を透して照らす青い世界に足を踏み入れてみたい。果たして旅行ガイドブックの写真で憧れた絶景は見ることができたのか?お楽しみください。

ところが、出発日(2024年2月18日)が間近になってきた2023年12月18日、アイスランドのレイキャネス半島で大噴火が発生。近隣のグリンダヴィークの街に迫る溶岩流が発生し、住民が避難するほどの大災害となりました。その後、1月14日にはスヴァルツエンギ地熱発電所の近くから再び大噴火、溶岩流がさらに住宅地まで到達してしまいました。2024年に入ると地震も頻発し、次の噴火がいつ発生してもおかしくない状況でした。

過去にも2010年のエイヤフィヤトラヨークトル火山の大噴火は有名ですね。この噴火では、大量の火山灰が大気中に放出され、ヨーロッパの広範囲で航空機の運航が停止したほどでした。
そんな中さらに、出発直前の2月14日、またもや大噴火です。テレビのニュースでは連日アイスランドの噴火状況が報道されていました。
もう旅行は無理かな?と諦めかけていましたが、よく調べると噴火は周期的に発生しているので、「逆にもうしばらくは噴火しないかな?」といいように解釈して、出発することにしました。その結果のアイスランド旅行はどうなったのか?
どうせ行くなら🛫Finnairの”新プレミアム・エコノミー”に乗ってみよう。
いよいよ出発、アイスランドへはヘルシンキ乗り換えのフィンエアーです。この時期からフィンエアーでは、新しいプレミアムエコノミークラスを導入していたので、是非乗ってみたかったのです。

プレミアムエコノミーの座席が一新され、エコノミークラスよりシートピッチが17.5cm長い96.5cm(38インチ)で、ゆったりと過ごせるようになりました。リクライニングもレッグレストも改善されたので、さらに快適な座り心地(寝心地)になりました。
日本の女性客に人気なのは、マリメッコのデザインを採用したブランケットや枕、ノイズキャンセリングヘッドホンなどアメニティが充実したことでしょう。紙ナプキンまでマリメッコ柄です。





ヨーロッパの玄関口「ヘルシンキ・ヴァンター空港」改修工事は大部分が完成🎊 フィンランドは日本から一番近いヨーロッパですね。いつもの北回りでは(現在はウクライナ侵攻の影響で南回りが多いですが)ロンドンやパリに行く時も[…]

















アイスランド到着🌋大噴火はどうなってる!?














極寒のアイスランドを芯から温める『ヘトリスヘイジ地熱発電所 Hellisheiði Power Station』

アイスランドに到着して、最初の訪問は「ヘトリスヘイジ地熱発電所」です。レイキャビクからバスで約40分、活火山ヘインギットルの麓に位置するこの発電所は、アイスランドのクリーンエネルギー供給を支える重要な拠点。303メガワットの発電能力を誇り、その規模はアイスランド国内最大です。発電だけでなく、発電過程で生まれた温水をここから市内に張り巡らされた水道管を通じて循環させ、地域暖房システムの要ともなっています。












とても楽しく興味深い施設見学ができました。観光気分で訪問した施設ですが、アイスランドの自然と共存する地熱発電の姿は、環境問題を考えるきっかけを与えてくれました。
次の目的地はアイスランドらしい大自然を目指します。


地球の割れ目を感じる旅!シンクヴェトリル国立公園の『ギャウ(Gjá)』
発電所でアイスランドの雄大な自然の入り口に踏み入れた後、さらに奥地に進むと、シンクヴェトリル国立公園が広がってきます。アイスランド南西部に位置するこの国立公園は、雄大な自然と歴史的意義が融合した、まさに「必見」の観光スポットです。ここは、930年に世界初の民主議会「アルシング」が開催された地であり、アイスランドの歴史と文化の象徴として、2004年に登録されたユネスコ世界遺産です。

この公園地帯は、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界線上に位置しているので、この二つのプレートが生まれる場所「ギャウ(Gjá)」と呼ばれる大地の裂け目は、地球のダイナミックな活動を目の当たりにできる貴重な場所です。
公園内には、アイスランド最大の湖であるシンクヴァトラヴァトン湖が広がり、その透明度の高い湖水は、訪れる人々を魅了します。湖畔には、多様な植物が生息し、夏場にはハイキングや乗馬を楽しむことができるのですが、訪れたのは冬なので、過酷な大地が広がっていました。氷原を渡ってくる風は強烈です。是非、万全な防寒具で防備して訪れましょう。






ギャウ(Gjá)とはアイスランド語で「地面の割れ目」を意味し、シンクヴェトリル国立公園では北アメリカプレートとユーラシアプレートが生まれる場所、まさに「地球の裂け目」、地球のダイナミックな活動を目の当たりにできる貴重な場所です。公園全体を見渡せる展望台を降りると、雪の間から地球の割れ目がパックリと顔を出しています。
このようなギャウは、アイスランド全体を縦断していますが、この公園周辺の「アルマンナギャウ Almannagja」が一番壮観です。ここを起点に高さ30~40mの岩壁が、全長約9kmも続く巨大な裂け目です。遊歩道が整備されているので、地球のダイナミックな活動が生み出した景観を間近で観察できます。









アイスランドの歴史の始まり、世界最古の民主議会発祥の地
『アルシング Alþingi』。
アイスランド国旗が掲げられたこの場所(丘)は、世界最古の民主議会「アルシング」発祥の地です。アイスランドの民主政治の象徴であり、アイスランドの歴史を感じることができます。



透明度は水深100m、ラングヨークトル氷河の雪解け水が溶岩層から湧き出てくる泉『シルフラ Silfra』
シングヴェトリル大地は南側のシンクヴァトラヴァトン湖につながる手前で、平地になって広がります。ここは北側から流れてきたオクスアルアゥ川が、アルマンナギャゥの割れ目に落ち、地下水流へとカタチが変わったエリアです。この地下に流れているのがシルフラ(Silfra)です。

「シルフラ」と呼ばれる泉は、2つのプレートの境目に湧き出す水で、驚くほど透明で、神秘的な雰囲気を漂わせています。世界中のダイバー憧れのダイビングスポットとしても知られています。
シルフラの魅力は、なんといってもその驚異的な透明度です。ラングヨークトル氷河の雪解け水が、地下の溶岩層でろ過されて湧き出ているため、100m先まで見通せるほど透き通っています。水温は年間を通して2℃ほどと冷たく、まさに”氷の世界”を体感できます。




轟轟と流れ落ちる迫力満点の水音『オクスアゥルフォスの滝』

シングヴェトリル大地を流れるオクスアルアゥ川の終点、流れ落ちる所にあるのが「オクスアルアゥルフォスの滝」です。水流はアルマンナギャゥの割れ目に落ち、シンクヴァトラヴァトン湖へと注ぎます。その間の地下に流れているのがシルフラ(Silfra)です。


東部観光の拠点「ヴィーク」の村で現地調達






















アイスランドの人気№1『ヴァトナヨークトル氷河』多様な自然景観…火山、峡谷、滝、氷河湖
2日目バスは東へ東へ。目指すはヴァトナヨークトル国立公園です。
アイスランド南東部に位置するヴァトナヨークトル国立公園は、ヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河を擁する、まさに「氷と火の国」アイスランドの象徴とも言える場所です。
国立公園内には、雄大な氷河はもちろん、火山、峡谷、滝、氷河湖など、多様な自然景観を楽しむことができ、アイスランドの人気№1観光スポットです。

『ダイヤモンドビーチ』氷と光の絶景に息をのむ
💍アイスランドの奇跡
ヴィークの街を出発して約2時間(レイキャビクからだと約5時間)、急に海岸線が広がります。「ダイヤモンドビーチ demantsströnd」に到着です。
名前の通り、黒い砂浜に無数の氷塊が散りばめられた、まるでダイヤモンドのような輝きを放つ絶景スポットです。ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から流れ出た氷塊が、大西洋の荒波に揉まれながら海岸に打ち上げられ、太陽の光に照らされて宝石のように煌めく光景は、まさに自然が生み出した芸術作品と言えるでしょう。


ダイヤモンドビーチの魅力は、何と言ってもそのコントラストにあります。真っ黒な砂浜に、大小様々な形の氷塊が点在し、その間を縫うように打ち寄せる波しぶきが、まるで白と黒のモノクロームの世界に生命を吹き込むかのようです。氷塊は、太陽の位置や天候によって、青、白、透明など、様々な色合いを見せてくれます。私の到着した午前中は、朝日に照らされた氷塊が輝いて、言葉では言い表せないほどの美しさでした。





『ヨークルスアゥルロン氷河湖』氷山が静かに湖面に浮かぶ光景はまさに自然の芸術
ダイヤモンドビーチでひと遊びした後、山側を振り返ると鉄橋が見えて、その先に青い氷山の群れが見えました。ここが「ヨークルスアゥルロン氷河湖 Jökulsárlón」です。ヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河から崩れ落ちた氷山が、静かに湖面に浮かぶ光景は、まさに自然の芸術。


アイスランドの氷山は、何故あんなに鮮やかな青色なの?
川沿いの遊歩道を進むと、氷山の青さがどんどん際立ってきます。何故こんなに美しい青色なのか、ちょっと調べてみました。
氷河の氷が青く見えるのは、主に光の吸収と散乱による現象です。
太陽光は、虹で見られるように、様々な色の光を含んでいます。氷は、赤い光の成分を吸収し、青い光の成分を散乱させる性質があります。そのため、氷河の内部を進む光は、赤い光が吸収され、青い光だけが残り、私たちの目に届くため、青く見えるのです。

より詳しく説明すると
❶光の吸収:氷は、赤い光の波長を吸収しやすく、青い光の波長を吸収しにくい性質があります。そのため、氷の中を進むにつれて、赤い光は吸収され、青い光が残ります。
❷光の散乱:氷の中の微細な結晶や気泡によって、光は散乱されます。青い光は、赤い光よりも散乱されやすい性質があるため、氷の中で散乱を繰り返すうちに、青い光がより多く私たちの目に届きます。


氷河が青く見える理由はわかりましたか?でも、ヨークルスアゥルロン氷河湖を埋め尽くす氷山は、期待以上に青く美しいんです。それは何故でしょう?
これは、ヴァトナヨークトル氷河が長い年月をかけて圧縮された雪と氷でできているからです。
ヴァトナヨークトル氷河の基盤となる氷床は、7万年から1万年前の最終氷期に形成され始めました。その後は雪は自重で圧縮され、長い年月をかけて氷へと変化していきました。現在のヴァトナヨークトル氷河の形になったのは、約2500年前とされていますが、形成される過程で中の空気が押し出された結果、気泡の少ない、透明度の高い氷が太陽光に照らされると、青い光だけを反射するため、このような深く濃い青色に見えるようです。
それに加えて、火山活動による火山灰や堆積物が取り込まれた時期もあり、白や黒の縞模様と青色が織りなす、独特なコントラストの美しい氷山が出来上がったとのことです。














氷河の洞窟”クリスタル・ケイブ探検”🏞️神秘的な氷の世界へ『ブレイザメルクルヨークトル氷河』
アイスランドの大自然が作り出す驚異の一つ、クリスタル・ケイブ。ヴァトナヨークトル氷河の南端に位置するブレイザメルクルヨークトル氷河に形成される氷の洞窟です。毎年冬になると氷河の一部が溶け、その水が氷河の下に流れ込むことで、空洞が生まれます。そして、冬の寒さで再び凍りつくことで、幻想的な氷の洞窟が姿を現すのです。その名の通り水晶のように輝く氷の世界が広がっています。冒険心と好奇心をくすぐるクリスタル・ケイブの魅力を、余すところなく紹介します。

青い氷山群で絶景のヨークルスアゥルロン氷河湖の観光を終えると、駐車場の一角にある Local Guide of Vatnajökull社の受付デスクに向かいました。いよいよ待望の「クリスタル・ケイブ tour」へ出発。
この探検のために冬のアイスランドにやってきました。息を呑むような絶景が広がる氷と火の国。今回、私はその中でも特に神秘的な場所、ブレイザメルクルヨークトル氷河のクリスタル・ケイブを訪れるのです。
ガイドさんと合流し行程の確認をすると、巨大なタイヤを装着したスーパージープに乗り込みます。車は轟音を立てて氷河へと向かい、車窓からは雄大なヴァトナヨークトル氷河のパノラマが広がります。










やがてジープは氷河の麓に停車。ヘルメットとアイゼンを装着し、いよいよクリスタル・ケイブへと足を踏み入れます。洞窟の入り口は狭く、少し不安を感じましたが、一歩足を踏み入れると、そこは別世界でした。
頭上に広がるのは、息を呑むほど美しい青い氷の世界。太陽の光が氷河に透過し、洞窟内は神秘的な青色に輝いています。氷の壁はまるでクリスタルの彫刻のよう。自然が作り出した造形美に、ただただ圧倒されます。
ガイドさんの説明によると、この氷河は長い年月をかけて形成されたもので、毎年その姿を変えているとのこと。氷の層には火山灰が閉じ込められており、黒や茶色の模様を作り出しています。自然の力強さ、そして儚さを同時に感じ、深い感動を覚えました。



























洞窟内を歩いていると、時折、氷河が融けて水が滴り落ちる音が聞こえてきます。その音は、まるで氷河が生きている証のよう。自然の中にいると、自分がちっぽけな存在に思えてきます。
洞窟内はどこを切り撮っても写真映えする絵になります。氷の壁、天井から垂れ下がる氷柱、氷の床に反射する光など、写真愛好家にとってはまさに楽園です。でも一言!よっぽどのプロカメラマンでないと、この美しさは切り撮ることはできません。私達のような素人写真では表現できない世界です。(実際に私の撮った写真もピンボケばかり、暗いので露出が難しい)お薦めは、自分の眼でしっかりと見ること、その時の感動も含めて脳裏に焼き付けてください。
























クリスタル・ケイブ探検は、私にとって忘れられない体験となりました。氷河の美しさ、雄大さ、そして自然の力強さを肌で感じることができ、心が洗われるようでした。クリスタル・ケイブは、毎年冬になると、氷河の融解と凍結によって形作られる、自然の芸術作品と言えるでしょう。
最後にもう一度…氷の洞窟の中の写真撮影はとても難しい。私の投稿した写真では、本当の美しさの半分も表現できていません。是非、アイスランドを実際に訪れ、自分の眼で感動的な美しさを体験してください。
『ロイヴァルホゥルスヘットリル 赤の溶岩洞窟』
🌋火山の下の地底探検
アイスランド旅では後半に「ロイヴァルホゥルスヘットリル(Raufarhólshellir)溶岩洞窟トンネル」にも行ってきました。
こちらも絶景です。アイスランドらしく、火山噴火で流れ出した溶岩の表面が冷えて固まり、内部の溶岩が流れ出して空洞になったものです。
様々な色の鉱物が溶け固まった洞内の壁は、酸化鉄の含有量によって、鮮やかな赤色で包まれていて、とても幻想的な空間です。後日、投稿を予定しています。


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行った人にしかわからない海外旅行情報を最新版で届けます。 私は現在、世界一周旅行進行中です。今まで250回を超える海外旅行をしてきましたが、初めての世界一周旅行です。私の場合…仕事の合間を縫っての海外旅行なので[…]
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