楽しみにしていた2年半ぶりの海外旅行。コロナ禍とウクライナ侵攻で大混乱の世界が待っていた。
コロナ禍で規制されていた海外旅行。コロナ明けで2年半ぶりの行く先はやっぱりフィンランドになりました。約1カ月、自分の足で確かめた最新のヨーロッパ旅情報をお伝えします。
現在、そろそろ海外旅行に出かけようと計画中の方、必見です。
まず、今回の海外旅は3年ぶりに開催されるマスターズ陸上の世界選手権大会への出場で、フィンランド・タンペレが目的地となりました。
大会終了後には、バックパッカーとしての心が騒いで・・・ヘルシンキからエストニア、ドイツのフランクフルト、デュッセルドルフ、オランダと回り、最後はベルギーのブリュッセルから帰国して来ました。楽しそうに見える旅日記のようですが・・・コロナ禍とウクライナ侵攻の影響で壮大で過酷なヨーロッパ巡りの旅になってしまったんです。
「コロナ明けの海外旅行:準備編」変更と欠航が続出するフライトでもめげずに予約し直す根気。
行くまでが大変でした。最初に航空券を予約してから、実際に旅立つまでに約1年。その間に予約便の欠航や時間変更が相次ぎ、航空会社からの『○○○(航空会社名)よりご予約便についての重要なご案内』が実に15回も届きました。その度に旅の行程を見直して、最終的に旅のルートが決まったのが出発の1カ月前でした。
それも、超イレギュラーな行程になってしまいました。
【1年前に最初に予定した行程】
東京>(フランクフルト経由)>ヘルシンキの往復
【最終的に確定した行程】
東京(羽田)>(フランクフルト経由)>ヘルシンキ>(フランクフルト経由)>デュッセルドルフ>(ミュンヘン経由)>ブリュッセル>東京(成田)
ところが・・・この日程さえも旅行途中にコロコロと変更となる過酷な旅が待ち構えていました。
まず、私の今回のフライトはANAの特典航空券での手配です。
実は最初の航空券の手配は、他の競技会への出場を経て世界選手権に出場の予定でしたので、東京からウィーンやミラノ等を経由してヘルシンキ入りの予定でした。ただその大会がコロナ禍で中止となり、一度すべての手配をキャンセルして、ヘルシンキだけの往復便を購入したところからが、今回の始まりです。
突然届く恐怖のメール「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」。
私の旅行手配はほとんどがネットです。全日空(ANA)をベースに、Skyscanner(スカイスキャナー)とHotels.com(ホテルズドットコム)でいろいろアレンジしています。夜にネットで申し込み、翌日仕事から帰ると前夜に手配したフライトやホテルの返信のチェックです。
今回の旅行では、欠航や変更、遅延が多かったので、連日見直し手配に追われて大変でした。その中でも恐怖だったのが、たまに届く 「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」 でした。これが届くと私のGmailフィルタでは「※重要」「★マーク」のラベルがついて受信フォルダに整理されます。まず間違いなく欠航や遅延なので…その後は振替手配に振り回されます。その一部をお見せしますね。
予約した翌日には「ミュンヘン便の欠航のお知らせ」。コロナ禍、ウクライナ侵攻…
2022年1月13日に航空券を購入し新しい手配がスタートました。特典航空券の空席が無く、購入したルートは往きはミュンヘン経由のヘルシンキ行き、帰りはフランクフルト経由でデュッセルドルフに渡り、そこからの成田行きです。帰りに初めてのデュッセルドルフ観光もいいかな?と決めました。
この時点ではコロナ禍も徐々に収束に向かっていたので、渡航時期の6月には大丈夫だろうと思っていました。
ところがその後に2つの大問題が・・・ウクライナ侵攻そしてコロナ明けのヨーロッパでの航空業界の人員不足による大混乱が起こります。
早速、翌日の1月14日に、最初の「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」のメールが届きました。内容は往きのミュンヘンからヘルシンキ間、ヘルシンキからフランクフルト間の出発時刻の変更です。どちらもルフトハンザ航空の運航です。よくあることですね、心配していません。
ところが、続いて1月24日にまた「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」が着信。今度はデュッセルドルフからの成田行きが欠航になりました。ちょっと焦ります。代替便を探しますが、なかなか見つかりません。
また、ここで“特典航空券のルールの壁”が立ち塞がります。
【ANA特典航空券ルール】の壁。経由地や降機、うまく使えばできるオリジナルの周遊旅行。
①国際線特典航空券は往復便で利用できる(片道だけでは利用できない)。
②目的地までに経由地がある場合は往復ともに1回ずつ指定できる。
③途中降機(24時間を超える滞在)する場合は目的地以外に1回だけ可能。
なかなかデュッセルドルフから日本に直接帰る便が見つかりません。
もうANAのスターアライアンス系列の航空会社を諦めて、LCC等でも搭乗できるフライトを探しました。ところがそうすると・・・“往復”が条件の特典航空券が利用できなくなり、往きの東京発のフライトまでキャンセルになってしまいます。
そこで、とにかくスターアライアンスの系列航空会社のフライトで一筆書きのできるルートを探しました。ところがここで・・・“経由地がある場合は往復ともに1回まで”のルールが・・・いくつかの経由地を経ると特典航空券が使用できません。
ANAの窓口担当者からは冷たい返事が返ってきます。
もう帰れない・・・。(悩みました)
解決策を窓口担当者に交渉しました。
結局、今回は非常事態で特別対応。特典航空券で1ヵ月で5カ国を巡る旅が手配できました。
そして2月3日に回答。結局、最後は・・・ANAの窓口担当者に事情を理解していただき、コロナ禍やウクライナ侵攻による航空会社側の非常時対応なので、特別にルールも例外的に扱っていただけることになり、次のルートで決定しました。
東京(羽田)>(ミュンヘン経由)>ヘルシンキ>(ミュンヘン経由)>デュッセルドルフ> (ミュンヘン経由)> ブリュッセル>東京(成田)
ところが、まだまだ続きます。
2月14日には「ヘルシンキ>フランクフルトの時間変更」が発生。こんなの平気です。
しかし、2月15日にまた「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」が・・・東京(羽田)>ミュンヘンが欠航です・・・・。
すぐに、東京(羽田)>(フランクフルト経由)>ヘルシンキ便に変更します。
ところが続けざまに・・・ブリュッセル>東京(成田)が欠航です。
振替の便が翌日に見つかったので、すぐにそちらに振り替えました。
最初の手配での帰国日は7月13日でしたが、これらの再手配によって7月17日帰国と伸びてしまいました。でも帰れるだけでホッとしました。
この後、3月01日、3月24日、5月10日、6月01日と「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」が届きますが、時間変更や機材変更の連絡で大きなルート変更にまでは影響しませんでした。最初の予約から始まって…最終決定までに届いた 「【ANAより】ご予約便についての重要なご案内」 は実に13通。そのたびに違うルートを探し、途中で投げ出したくなった時もありましたが、なんとか最後まで辿り着けました。
そして、出発日の6月25日を迎えます。
東京発🛫ヘルシンキ>タンペレ>タリン>フランクフルト>デュッセルドルフ>ブリュッセル🌍
さあ、いよいよ出発です。2年半ぶりの海外です。
当初とは大きく違ってしまった過酷な行程になりましたが、それを幸いに変えようと、経由地にさらに小旅行を組み込んで、約1ヶ月間に渡る「【最新2022】コロナ明けのヨーロッパ巡りの旅」が完成しました。
東京(羽田)を出発し、フランクフルト経由でヘルシンキへ。鉄道でフィンランド第2の都市タンペレへ。帰りはヘルシンキから豪華フェリーに乗ってエストニアのタリンへの旅。続いてフランクフルト経由でデュッセルドルフへと拠点を移して、ケルンやオランダを周遊。最後にベルギーのブリュッセルからの帰国です。コロナ禍明けのヨーロッパ、ウクライナ侵攻で混乱する交通事情…1冊旅行記が書けるくらいの中身の濃い旅になりました。
旅の詳細は次のブログから。コロナ明けの各国の旅事情もレポートしますので、ご参考に。
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