羽田空港国際線 空港ロビーはガラガラだけど…ANAラウンジは満席の賑わい。
さあ、いよいよ出発です。
フランクフルト行きのANA223便は、羽田空港第3ターミナルから9時30分の出発。眠い目をこすりながら、新宿バスタから空港リムジンバスで向かいます。
チェックインを済ませ保安検査場を通りロビーまで…ガラガラで閑散としてますね。やっぱりまだコロナ禍で海外渡航客は少ないようです。(2022年6月)
いつものように出発前の腹ごしらえにANAラウンジへ。ここから様子がちょっと変わります。入り口から混雑して並んでます。フロア中はほぼ満席状態。この時期、マイレージ会員のような旅慣れた人達から海外渡航は再開されているようですね。
久しぶりのANAラウンジ🍜定番メニューのお稲荷さんをいただいて海外旅行復活の実感!
いつものようにANAのラウンジで朝食。しばらく美味しい日本食が味わえそうもないので・・・いつもの定番メニュー「お稲荷さん、おむすび、フレッシュジュース」で腹ごしらえです。
コロナ禍のフライト🛫ANA機内は安全対策もしっかり快適な旅。でも南回りの航路は大変🤔
搭乗開始も定刻どおり!やっぱり日本の航空会社は優秀ですね。安心で快適です。
フランクフルト便はエコノミー席しか取れなかったので、座席だけは狙い目を確保しました。長時間のフライトは身体にきついので、脚が伸ばせてゆっくり眠れるために選んだのが「非常口席」です。
ただ、大変だったのが航路です。ウクライナ侵攻に対する安全確保のため全日空(ANA)はロシア上空を回避した南回りルートになりました。事前情報では通常ルートに比べると約3時間強ほど時間が長く掛かるようです。
中国上空で突然90度もの急旋回。
避けた地域はアルシャー右旗のバダンジリン砂漠。
飛行中にモニターの飛行ルートを眺めていましたが大変複雑でした。東京を飛び立ったNH223便は韓国上空を抜け中国へ、ところが途中で大きく旋廻して(90度)ほぼ直角に曲がります。そして元のルートに戻りました。迂回した地点は(帰国してからGoogleMapで探してみると)、中国領アルシャー右旗あたりでした。この地域はモンゴル自治区アルシャー盟に位置していて、広大なバダンジリン砂漠が広がっています。何故、大きく迂回したのか…?
そしてこの大きな迂回に関連することなのか、この旅の最後にまた大きなトラブルが発生します。(ブログのこの旅行記の最終章をご期待下さい)
カスピ海を抜けるとその先はウクライナ
🌏また大きく旋回して黒海の南側をグルッと回る。
続く飛行ルートは、カスピ海を通過し黒海に近づきます。進行方向を見ると“ウクライナ”です。どうなるのかと見守っていると飛行機は左に方向を変え、黒海の南端をウクライナを迂回するように進みました。黒海を越えてウクライナの地が見えました。フライトシュミレーターのマップにはキーフやマリウポリ等ニュースで紹介される都市の名前が次々と表示されていきました。一日も早い平和を祈るばかりです。
そしてイスタンブールを越えたところから北上してフランクフルトへ向かいました。
現地時間19時頃にやっとフランクフルトに到着。飛行時間は約15時間30分。ふだんは12時間30分くらいですので、約3時間程長く掛かりました。これが南回りルートのようです。
やっぱり快適、全日空(ANA)の旅。CAさんのホスピタリティは世界一だと思います。
ちなみに、全日空(ANA)の機上はとても快適でした。座席だけでなく、食事も美味しく、特にCAさんのホスピタリティは一級品でした。長いフライトでしたが気遣いに癒されて苦には感じない移動となりました。
ちなみに世界選手権大会に出場する私に、応援のメッセージと旅行アイテムのセットをいただきました。(そしてこのプレゼントが、今回のヨーロッパ遠征にとって大きな影響を与える重要なアイテムになりました)
フランクフルト空港に到着。欧州やアフリカへのトランジットにいつも利用で快適。ところが…
フランクフルトの空港に到着し、飛行機を降りると地上係員がトランジットの案内をしてくれました「接続のヘルシンキ便は〇〇番搭乗口で、予定通りに出発です」。乗り換え時間が3時間半程あるので、空港ラウンジで休むことに・・・フランクフルトはルフトハンザ航空のセネターラウンジが充実しているので、ここで食事と仮眠を取ることに・・・。(ちなみに私の場合、ヨーロッパやアフリカに行く際にトランジットする場合はほぼフランクフルト空港を利用してます)
252路線で世界をつなぐ国際線ハブ空港。巨大ターミナルを制覇する。
空港ロビーに出ると大混雑😲フライトボードに乗継便に”欠航”の表示が😱😱😱
ラウンジを目指してブラブラと空港内を進んでいると、凄い人出です。「もうヨーロッパは完全にコロナ明けで経済優先だな・・・」って感じながら歩いてました。念のために中央広場のフライトバードを確認して見ると・・・私の搭乗予定のフランクフルト行きLH854便に「Cancel」の表示が・・・。
案内窓口で確認しようとするも大混雑で長い列。しかたなくWEBチェックをすると、メールの着信が「あなたの便は欠航になったので、19時30分のヘルシンキ航空便に振り替えました。」との通知です!時計を見た時点でもう出発時刻を過ぎていて、間に合いません。
大混乱のヨーロッパ航空路線。人員不足が欠航や窓口縮小に拍車を掛けてます。
ここからが大変でした。まず、全日空(ANA)のカウンターへ走ります。事情を説明しましたが、ルフトハンザ航空の振替処理なので「どうにもできない、ルフトハンザ航空の窓口で相談して下さい」との返事。
また、空港内を横切りルフトハンザ航空窓口に向かいます。しかし窓口は長蛇の列。どう見ても1時間以上掛かりそうな雰囲気。暫く並んでいましたが、なかなか進まないので・・・通りかかった職員に聞いたら「振替先のフィンランド航空に聞いたら?」とのアドバイス。そこで諦めて、フィンランド航空の窓口に走ります。しかしここでも「これはルフトハンザ航空の手配の問題、そちらで相談して下さい」との返答。(まあ予想とおりですが・・・)
しょうがないので、再びルフトハンザ航空窓口を目指して走ります。また長蛇の列の最後尾。これでは翌日になってしまいそうなので、見回して比較適空いているファーストクラスの窓口へ、その入り口で乗客をチェックしている紳士風の男性職員に事情を説明すると「あなたはエコノミー席だから、あっちに並んで下さい」と冷静な対応を受けます。 (まあ予想とおりですが・・・)
実はこれが現在起こっている、ヨーロッパでの空港大混乱の序章です。ウクライナ侵攻の影響で航空ルートの大幅な見直しがあり、しかもコロナ明けの再開で職員の復帰や採用が間に合わず、欠航や遅延が相次ぎ、大量の旅客を捌き切れなくなって・・・各地の空港は乗客と荷物が溢れてかえっていました。フランクフルト空港もその大きな渦の中にありました。
自力で脱出するしかない!映画「ターミナル」のトム・ハンクスのように空港に閉じ込められる?
この時点で覚悟しました。『次のフライトを確保する。』『自分の荷物を探し出す。』『今夜の宿泊場所を確保する。』 この3つを素早く達成しなければ、時間が経過すればするほど、混乱の渦に飲み込まれていく最悪の状況が待ってます。まるで映画「ターミナル」の主人公トム・ハンクスのようにこのフランクフルトの空港ターミナルに閉じ込められてしまうんではないか?とちょっとビビリました。
そこで・・・待つことが最悪の判断として・・・強行突破。
先程のファーストクラス担当に「私はスターアライアンス・プレミア会員(SFC)です。さらに〇〇・プラチナカードの所持者です。ルフトハンザ航空が手配した振替便はとても間に合うものではありませんでした。なんとかして下さい。」と丁寧に伝えました。
すると、即座にファーストクラスの窓口に通してくれました。
そして、次の便(翌日)の手配、私の荷物の確認、当夜のホテルの手配(シェラトンホテル)、ホテルまでの往復のタクシーバウチャーをいただきました。上級会員のメリットを実感した瞬間です。 すぐにタクシーに乗りホテルに向かいましたが、この時点では空港ロビーには問合せ待ちの乗客の長蛇の列が渦巻いていました。夜中まで混乱は続いていたようです。
お詫びのバウチャーを手に入れ📝✨
シェラトンホテルに宿泊のオッフェンバッハへの小旅行。
早々に大混乱を抜けて向かったのは シェラトン オッフェンバッハ ホテル (Sheraton Offenbach Hotel)です。オッフェンバッハの街はフランクフルトから東に約7km程にある人口12万人の中堅都市で、ホンダやヒュンダイ等の自動車メーカーがヨーロッパの開発拠点を置く工業都市です。
シェラトン・オッフェンバッハは公園の一角に佇む閑静なホテル。広くてゆったり。
ホテル周辺は緑も多く閑静な街並みでした。街のメイン通りを歩きましたが、コロナ禍でもあり、少し閑散とした印象でした。必要最低限の夕食を済ませ、ホテルに戻りました。
ここで役に立ったのが、全日空(ANA)の往路便の中でCAさんにいただいた“トラベルセット(タオルや歯ブラシ、石鹸)”でした。預け入れ荷物を持ち出せずに街中に放り出された私に、これはとても有難かったです。
フランク王国を起源とするオッフェンバッハは市域内をローマ街道が通る歴史ある街。
オッフェンバッハはドイツの中堅都市、フランク王国分裂時にできたこの街はローマ時代には現在の市域内をローマ街道が通っていたほどで、その面影も残る歴史ある街です。
第二次世界大戦後、皮革工業の中心地として復興した街の現在は、 フランクフルト・アム・マインの中心街に近いという環境から、ホテルのある市北部地域はベッドタウンとしての開発が進んでいます。またマイン川が S字状に蛇行する湾曲部に位置することもあり、南部は果樹園など自然に恵まれた地域でもあるようです。
ちょっとホテル周辺を散策しましたが、閑静な住宅街も広がり落ち着いた雰囲気でした。(コロナ禍で人でも少ないようでしたが)
ソーセージとポテトの朝食で腹ごしらえ😋
1日遅れで…いよいよフィンランドへ向かいます。
翌朝はホテルの朝食ビュッフェで満足。ドイツだから、ソーセージとポテトが美味しいのが嬉しいですね。それにテラスからの眺めは隣接するビュージング公園の緑が映えて爽やかな朝を迎えられますよ。
残念ながら朝食は早々に済ませて、ホテルから手配のタクシーで空港へ向かいました。朝の通勤ラッシュ前で約15分程でフランクフルト空港に到着です。
空港に到着し、早速フライトボードを確認すると、昨夜からの混乱が引き続いているようで、今朝の便にも欠航や遅延が相次いでいます。私の搭乗予定の便にも「遅延」マークが!!
『最新2022:コロナ明けのヨーロッパの航空事情』🛫🛫🛫
ここで整理すると・・・2022年8月時点でヨーロッパに旅行を計画している人は要注意です。日本でもニュース等で報道されていますが、現地での体感はそれ以上です。現地の人たちは慣れているので「そんなものか?!」とダラダラと従っていますが、日本人の感覚ではだいぶキツイです。
ルフトハンザ航空では職員のストライキ等も重なり数千便の欠航が発生しています。ヨーロッパへ旅行に行くのであれば、現地で欠航や遅延で足止めになった時に、自力で解決できる語学力や交渉力に自信が無ければ、もう少し落ち着くのを待った方が良いでしょう。
ただ、時間にも余裕があるし、手配の大変さも旅の楽しみと感じることができるなら、この時期のヨーロッパも楽しめます。ほとんどの国でマスクの着用も義務付けられていませんので、開放的な夏が楽しめます。特にドイツではコロナ明けの経済回復策として「9€切符」が発売されていて、たった9€で1ヶ月間ドイツ国内の公共交通機関(指定特急は除外)が乗り放題というサービスが魅力的です。(「9€切符」についてはブログ後半で詳しく紹介します)
シェラトンオッフェンバッハホテルの朝食でしっかり腹ごしらえ🥐🤤ソーセージが美味しい 旅行2日目、前日の大混乱が嘘だったかのような清々しい朝食です。泊まったシェラトン オッフェンバッハ ホテル(She[…]
楽しみにしていた2年半ぶりの海外旅行。コロナ禍とウクライナ侵攻で大混乱の世界が待っていた。 コロナ禍で規制されていた海外旅行。コロナ明けで2年半ぶりの行く先はやっぱりフィンランドになりました。約1カ月、自分の足で確かめた最[…]
なんとか、コロナ明けの最初の海外旅はフィンランドになればいいなと計画中です。 そこでフィンランドへの過去旅を整理して…他にもフィンランド旅行を計画している人たちの参考になれば…と投稿します。 この投稿では2013〜2020年の何度かのフ[…]
行った人にしかわからない海外旅行情報を最新版で届けます。 私は現在、世界一周旅行進行中です。今まで250回を超える海外旅行をしてきましたが、初めての世界一周旅行です。私の場合…仕事の合間を縫っての海外旅行なので[…]
『自分だけの海外旅行に出かけよう!!』そんな情報ブログです。旅行計画を立てながらもっと情報が欲しい人、出発日直前になって今すぐ現地情報を確認したい、そんな人のために、少しでも役立てたいと願うサイトです。【最新情報:[…]