アスリートとして2025年度の最初の海外遠征は、世界マスターズ陸上室内選手権に出場のため、フロリダ州ゲインズビルに向かいました。
ゲインズビルという街は、アメリカ合衆国フロリダ半島の北部に位置していて、フロリダ大学を中心とした学園都市でありながら、豊かな自然と文化的な魅力が融合したユニークな場所です。蝶が舞う熱帯雨林から、ワニやバイソンが生息する広大な自然保護区、歴史的な博物館まで、多様な観光スポットがあります。

羽田>シカゴ>アトランタ>ゲインズビル🛫フロリダまで遅延の連続 クタクタの現地入り😵


定刻通り搭乗も機材故障で降機、遅れてシカゴでの乗り継ぎにも間に合わず🛫次々に連鎖📛
ところが、ここからが大変!定刻通り飛行機に搭乗しましたが、なかなか出発せず…20分程経過した頃「機材故障のため、別の機材に乗り換えとなります」とアナウンスが…。
とりあえず、乗客全員がブツブツ言いながら降機します。ロビーに再度戻って、次の機材の手配待ちです。次のアナウンスでは「出発は2時間30分程の遅れとなります」と発表されました。この遅れで、シカゴからデルタ航空のアトランタ行の乗継便には間に合わない可能性が出てきました。そこでANAのカウンターでシカゴからのデルタ航空の次の便への振り替えをお願いしました。しかし、「遅延に関しては待ち時間の食事補助等はしますが、アライアンスが違うので何もできない。自分で手配してください。」とつれない返答でした。しょうがないので、その場でデルタ航空に電話して次の便に振り替えましたが、差額で約75,000円程を徴収されました。これは海外旅行保険で補填されるのか?
(結果はまた次回投稿します)
さらに、機材の手配が遅れ、最終的に羽田を出発したのは3時間26分遅れとなりました。














ゲインズビルGainesvilleでおすすめホテル
飛行機が遅れて到着、当初予定していた友人宅に行けなかったので、急遽手配したホテルが「Fairfield Inn & Suites Gainesville I-75」です。Fairfield Innはマリオットグループのホテルですが、最近日本でも「道の駅ホテル」として積極的に展開されていますね。滞在型のホテルとは違って、施設や設備はそれほど豪華ではありませんが、交通(車)の便が良くて手軽に利用できることが特長のホテルです。ドライブに行きながら自然、歴史・文化的な名所や伝統の場所を巡るのに使い勝手がいいホテルですね。
マリオット 道の駅ホテル
「Fairfield Inn & Suites Gainesville I-75」

Fairfield Inn & Suites Gainesville I-75もゲインズビルの郊外にありながら、インターチェンジ近くの大型ショッピングセンターに隣接する便利で快適なホテルでした。






全室がスイート仕様の長期滞在型ホテル
「Residence Inn by Marriott Gainesville I-75」

















アメリカらしい車社会の街、インターチェンジを中心に広がるニュータウン「Celebration Pointe」
大会が始まる前にゲインズビルの街を観光、と言ってもいつもの海外遠征と同じように日本食レストランを探す散策です。私の場合、やっぱり大会期間中の栄養補給には日本食のご飯が必須。特に決勝日前には”かつ丼”を食べるのがルーティンなんです。
ゲインズビルの街のシンボルとなるフロリダ大学や、フロリダの美しい自然に触れられるバタフライ・レインフォレストにも行きたかったのですが、まずはダウンタウンを訪れました。







🚌ゲインズビルはRTS(Regional Transit System)と呼ばれる公共交通網が充実







全米都市評価ランキングで”最も住みやすい街”に選ばれた Gainesville












ゲインズビルの街を半日ほど散策しましたが、暑い昼間の時間帯だったせいか、あまり地元の人たちの往来はありませんでした。どちらかというと、ゲインズビルの街はフロリダ大学の周辺や郊外のロードサイドのモールの方が賑わいがある感じです。でも、訪れた「Mojo Hogtown Bar-B-Que」はとても雰囲気が良く美味しかったので、夜になって涼しくなったら地元の人たちも集まり賑わうことでしょう。
2025世界マスターズ陸上選手権大会 いよいよ開幕

世界マスターズ陸上室内選手権はAlachua County Sports and Events Centerで開催されました。 欧米では室内競技場での陸上競技会はとても盛んです。1周200mでバンクのあるコースは、コーナーでの競り合いがエキサイティングで独特の面白さがありますよ。 街での週末のイベントとして多くの観客が訪れ、館内に響く大声援を受けてのレースは、選手としてもやりがいを感じる楽しみな大会です。

大会開催地となった Celebration Pointeは160エーカーもの広さの複合開発地です。インターチェンジに直結していて、このエリアにホテル、レストランやバー、ショッピングモール、エンターテイメント施設等が充実しています。その中心となるのが、今大会の会場となった Alachua County Sports and Events Centerです。年間を通して展示会、会議、コンベンション、コンサート等が開催される多機能スペースとして人気があるようです。









🐊ワニに襲われる!?🐊練習トラックの脇の池から狙われているぞ

大会会場の練習トラックは自然豊かな環境ですが、隣には池が…そしてそこには「ワニ注意!」の立て看板がたっています。そうなんです!フロリダには普通にワニが生息しています。池を眺めていると時々水面から眼を出して悠然と泳いでる姿に出くわします。怖い!





世界大会開幕!98カ国から3,700人を超えるアスリートが出場する一大イベント。

大会は3月22日の開会式から始まって30日までの期間に、98カ国から3,700人を超えるアスリートが出場しました。
陸上競技の最強豪国であるアメリカだけに、マスターズの分野でもその競技人口は桁違いに多いです。そのアメリカで開催された世界選手権なので、地元アメリカからも多数の強豪選手が出場しました。加えてアメリカ大陸全体でも、カナダや中米のジャマイカ、トリニダード・トバゴ、そして南米からはブラジル、コロンビア、アルゼンチンといった強豪国もひしめき、華やかな大会となりました。













連続入賞記録を更新🏆
TeamJAPANのメンバーに刺激された世界選手権

骨折の大怪我からの再出発、温暖なフロリダで久しぶりの全力疾走💨💨
私の大会も始まりました。最初のレースは800m。
実は昨年9月に開催された全日本選手権で転倒し、脚の甲の骨折とハムストリングの肉離れの大怪我を負っていました。その後、懸命な治療とリハビリを経て、やっと走れるまでに回復したのが今年の2月に入ってでした。しかしその後も、寒い冬期では屋外での練習は怪我の再発が怖く、結局 屋外トラックでの走り込みは一切できず、フロリダへの現地入りをしました。
気候的に温暖なフロリダで練習を再開し、ほぼぶっつけ本番のレースとなりました。
800m予選は順調に組3位で着順通過。決勝はこのクラス最強のアイルランドのJoe GoughとウルグアイのOmar Clokを中心に、アメリカ・カナダ・イギリスの強豪選手との闘いになりました。



前半はカナダのAndre NaudやアメリカのStephen Chantryが先行してレースを引っ張ります。中盤になると実力通りに、アイルランドのJoe GoughとウルグアイのOmar Clokがトップグループをけん引、その後ろに自分が続いて様子を窺います。そしてラスト1周残り200mとなったところで、アイルランドのJoeが飛び出しました。


初戦800mで世界第3位🥉銅メダル獲得で順調なスタート











次のレースはいよいよ得意の400m💥ところが大事件発生😫

最初の種目から第3位になり、銅メダル獲得と順調なスタートを切りました。大会は全体で8日間、この後に得意の400mへと続きます。次のレースはもっと輝かしいメダルを、表彰台の頂点を目指して。
そんな浮かれた気持ちが緊張感を緩めたのか、大事件が…。
大会6日目1500mの予選を無事通過した後、日本チームを応援していた時、観覧席の階段で転倒して落下してしまいました。その時に足首を捻ってしまい激痛が。その後の診断で、リスフラン関節を捻挫してしまいました。
翌日には400m予選が控えていることもあり、その晩はYouTubeを滅茶苦茶検索して、次の日なんとか走れるような治療を必死に探しました。



予選トップ通過も…競技人生初の失格🟥🟥🟥
400m予選はうまく走り切りました。400mはトラックを2周、オープンレーンとなった2周目でラストスパートを早めに仕掛けてトップでゴール。会場の速報掲示板では予選組を首位で通過と表示されました。
ひと安心して日本の応援席に戻り、メンバーに祝福されながら、次の決勝に向けて他の予選通過者のタイムを速報のホームページで確認していたのですが…私の名前が見当たりません。よく見ると下の方に名前が…それに「DQ」の表示も…失格ということです。状況が呑み込めず、チームマネージャーと一緒に大会本部に抗議にすぐ向かいました。その後、競技委員長のところに…状況を確認すると「レーンを踏み越していたので”失格”」とのことでした。自分では自覚がなかったのですが、裁定が下されているので覆ることはありませんでした。競技人生初の「失格」となってしまいました。
足の怪我の影響で足元が不安定だったと諦めるしかありませんでした。結局、400mは決勝に進めず、1500m決勝も第7位にとどまり、後半は尻すぼみで終わってしまいました。



曲走路で「レーン侵害」をした場合には走る距離が短くなるので、完全に踏み越すと1回で失格です。ラインに触れた程度だと2回で失格となります。

でもルールはわかっていても、レース中は下を向いて走っているわけではないので、ほとんどの場合自分では踏み越えた実感はないので、失格となるとモヤモヤしながら相当ショックです。


国別対抗リレー🏃🏼♂️🏃🏼♀️TeamJAPANは選手も応援団も一丸となり銅メダル獲得の大激走
大会最終日は各国代表リレーです。参加している選手も応援している観客も一番の盛り上がりです。室内選手権の場合は「4×200mリレー」1人で1周200mを4人でつなぎます。最終日になると、大会途中で怪我した選手もあり、メンバー構成に苦労します。そこで予想外の展開も生まれ、最後までハラハラの連続となります。








選手も頑張ったけど、応援団も力の限りに大声援を送っていました。駆けつけた家族も一緒に願った素晴らしい団結力の勝利を味わえたことが素敵な体験となりました。
日本新記録で銅メダルを確保して大会終了。これを弾みに台湾開催の世界大会に挑む。
大会途中で大怪我を負いながらも、なんとか銅メダル1個は獲得して大会は終了しました。記録としては決して悪くなかったので、この大会を弾みとして、次は5月に台北で開催される「2025 World Masters Games」に挑戦です。4年に1度開催されるシニア世代のオリンピック競技大会です。
まずは帰国して怪我の治療に専念します。私の周りにはとても優秀な医療チームやトレーナーがサポートしてくれますので、残りの1カ月で復活を目指します。





フロリダと言えばケネディ宇宙センター🚀ロケットの打ち上げに大感動
ところで…大会が終了した後、気持ちにも少し余裕ができたので、実は長距離バスのグレイハウンドに乗ってフロリダを放浪してました。ケネディ宇宙センターではロケットの打ち上げに立ち会うことができました。夜空に耀くロケット打ち上げの瞬間、夜空はまばゆい光に包まれ、轟音と共に噴出される灼熱の炎は、辺り一面を真昼のように照らし、無数の火花を散らしながら、宇宙の彼方へ飛び出していきました。やっぱりアメリカは凄いな!
そんな感動のフロリダ旅は次のブログで紹介します。

新たに目指す目標は『世界5大陸の制覇!』への挑戦。楽しくそしてハードに世界を旅してます。 私は日本陸連所属のマスターズ(シニア)・アスリートです。 50代でメタボ体型をダイエットしようと始めたランニングでし[…]
振り返り…たった1.5泊のカンクン旅なのに…滞在48時間、写真1,807枚も撮った充実の2日間。 今回のカンクン旅 凄いです…「1.5泊の弾丸旅」。メキシコからペルーへの移動の最中に、急遽組み込んだ旅ですけど、狙い通りに”短期間で[…]
行った人にしかわからない海外旅行情報を最新版で届けます。 私は現在、世界一周旅行進行中です。今まで250回を超える海外旅行をしてきましたが、初めての世界一周旅行です。私の場合…仕事の合間を縫っての海外旅行なので[…]
『自分だけの海外旅行に出かけよう!!』そんな情報ブログです。旅行計画を立てながらもっと情報が欲しい人、出発日直前になって今すぐ現地情報を確認したい、そんな人のために、少しでも役立てたいと願うサイトです。【最新情報:[…]