3年ぶりに行動規制が無くなった8月16日 “箱根強羅温泉の大文字焼“と”ふふ箱根“を楽しみに箱根強羅温泉に行ってきました。
箱根強羅温泉の大文字焼は1921年(大正5年)に始まった、約100年の歴史を刻む箱根の三大行事の一つです。強羅温泉を訪れる観光客への感謝も込めて盂蘭盆(うらぼん)の送り火を行ない、有縁無縁の精霊への冥福に祈りを込めて明星ヶ岳に点火されると“大”の文字がくっきりと夜空に浮かびます。
- 1 夏休み渋滞を避けてロマンスカーなら🚈💦新宿から約70分で箱根に到着。
- 2 箱根駅前のお土産店が並ぶ商店街には駅直結の連絡橋デッキを利用して安全に横断。
- 3 緑鮮やかな箱根路を 🚋 スイスのレーティッシュ鉄道と姉妹提携する箱根登山鉄道で山登り⛺
- 4 途中下車の旅🐾🐾彫刻の森美術館で青空の下の芸術鑑賞
- 4.1 彫刻の森美術館は箱根の山々と緑を背景に、多彩な作品に触れられる体験型美術館。
- 4.2 彫刻の森ダイニングから緑深い庭園を眺めながらのランチ🥧
- 4.3 広大な敷地をグルっと一周🌲🌷🌼野外展示場の他に4つのホールも。
- 4.4 家族で自然と遊ぶ丘「ポケっと。」🧒👧子供たちの歓声にこちらも元気をもらいました。
- 4.5 今年の展示替えでさらにワクワク感が増したピカソ館🌟🌟🌟彫刻の森のシンボル。
- 4.6 庭園を半周。折り返し点にはカフェと足湯でひと休み☕🧁
- 4.7 彫刻の置かれる背景に青空を好んだヘンリー・ムーア作品は10点。
- 4.8 迫力の「ミス・ブラック・パワー」のナナ像は名古屋名鉄のナナちゃんと巨大対決。
- 5 次の目的地「強羅温泉」に向かって再び箱根登山鉄道に乗車🚞
夏休み渋滞を避けてロマンスカーなら🚈💦新宿から約70分で箱根に到着。
今日の移動は小田急の特急ロマンスカーです。新宿駅から箱根まで直行。夏休みで混み合う高速道路の渋滞を避けて、ゆったりと移動できるので、この時期にぴったりですよね。
まず最初に到着したのが箱根観光の玄関口「箱根湯元」。街道沿いに伸びた箱根湯本駅前商店街はブラブラ歩くだけでも楽しい。若い人達にSNSで取り上げられ人気の映えスポットになるお店が点在してます。
やっぱり、小田原の海が近いこともあり、お土産物にも海の幸が多いです。私の定番は“蒲鉾”かな?鈴廣や籠清が有名ですね。今日も散策途中に店先で揚げられているさつま揚げ(籠清揚)の美味しそうな香りに誘われて、つい揚げ立てをを買ってしまいました。もちろん熱々をビールと一緒にすぐにいただきました。とても美味しかったですよ。
箱根駅前のお土産店が並ぶ商店街には駅直結の連絡橋デッキを利用して安全に横断。
緑鮮やかな箱根路を 🚋 スイスのレーティッシュ鉄道と姉妹提携する箱根登山鉄道で山登り⛺
さて、箱根湯元から箱根登山鉄道に乗車し強羅に向かいます。ちょうど新型車両に乗車することができました。渓谷側の美しい景色が眺められるように“左側”の席を確保です。緑鮮やかな箱根路を登っていきます。途中、スイッチバックを3回繰り返し急坂を登り切ります。少し時間が早かったので「彫刻の森美術館」に寄ることにしました。強羅の一つ手前の駅で途中下車して徒歩5分で美術館に到着です。
途中下車の旅🐾🐾彫刻の森美術館で青空の下の芸術鑑賞
少し時間が早かったので「彫刻の森美術館」に寄ることにしました。強羅の一つ手前の駅で途中下車して徒歩5分で美術館に到着です。
彫刻の森美術館は箱根の山々と緑を背景に、多彩な作品に触れられる体験型美術館。
彫刻の森美術館は、自然の中で彫刻に接する機会を提供する野外美術館として、1969年(昭和44年)に開館しました。美術館と言っても、公園を散歩するような感じで、景勝地・箱根の山々を背景に近代から現代にいたる優品や多彩な彫刻の数々が観賞できます。特にピカソ館では貴重な作品に触れることもでき、箱根観光の人気スポットになっていますね。
彫刻の森ダイニングから緑深い庭園を眺めながらのランチ🥧
到着早々にランチで本館の「彫刻の森ダイニング」を利用しました。メニューも観光地としては手頃で美味しく満足いくものでした。それにレストランは最上階に位置し庭園側に大きな窓が広がっているので、庭園を眺めながら食事が楽しめます。
広大な敷地をグルっと一周🌲🌷🌼野外展示場の他に4つのホールも。
そして、いよいよ美術鑑賞。今回は右回りで進みました。高低差を利用したエリア「ポケっと」では子供達が楽しそうに走り回っていました。体験型の作品…飾ってあるものを観るだけではなく、体験して感じる作品が多いのも、彫刻の森美術館の特徴ですね。
野外展示場の他にも4つの室内展示場(本館ギャラリー、マルチホール、アートホール、ピカソ館)があります。それぞれの展示場で期間限定の特設展が開かれているので何度も足を運びたい場所です。
そして、なんと言っても特筆すべきは「ピカソ館」ですよね。20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品が319点も所蔵されています。
私は以前にピカソの生誕の地マラガに行き、地元のピカソ美術館を訪れましたが、そこの所蔵数は233点でしたから、比べると充実した展示ですね。ちなみに近くにある「ポーラ美術館」にも多数のピカソ作品が展示されているので、ピカソ観賞をテーマにした箱根旅も面白いですよ。
【作品の紹介】
※作品や作者については彫刻の森美術館の紹介に準じ、私の感想を加えました。
※紹介する作品の作者は敬称略にします。スミマセン。
家族で自然と遊ぶ丘「ポケっと。」🧒👧子供たちの歓声にこちらも元気をもらいました。
敷地の高低差を利用して、傾斜地の自然の中に展示された彫刻作品を囲むようには位置された、様々な形のベッドやベンチが楽しい遊び場にもなっています。
当日も小さい子供連れの多くの家族が楽しんでいました。子供達の嬉しそうな歓声に元気をもらえるエリアですよ。
(公式の解説より)
「ポケっと。」には2つの意味がこめられています。
入り口から円形広場を抜け、奥の一段下がったエリアと接続する斜面、という立地は、彫刻の森美術館の「ポケット」のような存在である、ということ。そして、屋外回遊型のゾーニングが多い中で、とどまって思い思いに「ぽけっと。」した時間をすごすことができる、ということ。
そこを使う人たちの、それぞれの「ポケっと。」ができれば、と考えています。
今年の展示替えでさらにワクワク感が増したピカソ館🌟🌟🌟彫刻の森のシンボル。
「ピカソ館」は2019年に行なわれたリニューアルで、高透過ガラスを使った保護と観賞を両立させた展示設計や、技法毎に作品をまとめよりピカソを身近に感じられる展示空間で人気でしたが、今年5月に大幅な展示替えを行い、また魅力的になりました。
現在の展示総数は116点、コレクションを17の主題(テーマ)に分けて、時系列にとらわれない、自由で自然な展示空間を作り出しています。ひとつの視点、限られた時間から見られることを拒否し、時空を超えた連続体としてのピカソが展示テーマのようです。
展示室毎の主な作品を紹介しましょう。(写真撮影が禁止なので写真は公式HPから引用しました)
※ピカソに詳しくない人は、入場してすぐに上映される「ピカソの歴史」ビデオを見ておくと、注目の作品が紹介されていて、観賞する時に見つけやすいです。
【展示室1】大型サイズの平面作品やタピスリーが主体です。
天井が高いので、その高さを生かした立体的な展示が目を引きます。
ピカソの版画作品として象徴される「キュビスム」の作品を巨大なタピスリーとして表現した作品が眼を引きます。原版画の力強いタッチが上手く表現され、さらに大きさが迫力ある作品に仕上げています。素材を変えることで、作品に新しい魅力を加えていますね。
もう一つ、ジェマイユ(ステンドグラス)の作品が新鮮でした。ガラスを重ねあわせた絵画(高温で溶かし固めるらしい)で、裏側から光を当てることによって、油彩などでは表現することのできなかった透明感や輝きに満ちた発色が表現されています。特に「ピエロのポール」は白い衣裳の透明感がモデルの少年の気持ちを表しているようで素敵でした。
【展示室2】セラミック(陶芸)が主体です。
やっぱり印象的な作品は「鳩(1953年)」ですね。画家であったピカソの父親がよくモチーフとしていたのが鳩だそうで、それを見て育ったピカソもまた鳩をモチーフとした作品を多く残しています。
ちなみに父親はピカソが13歳の頃に描いた“鳩”の上手さに驚き、画家を辞めてしまったという逸話があります。
ピカソが陶芸を始めたのは65歳過ぎと言われています。晩年に語ったところによると、子供の頃のような自由な表現がしたいと願っていた作品群です。
【展示室3】かたちの変貌と呼ばれる小中型の平面作品と小型の立体作品です。
壁面に何枚も並んだジャクリーヌ・ロック(2度目の結婚相手)をモデルとした版画「花嫁衣裳のジャクリーヌ」(1961年)が面白いです。版画を刷っては納得せず原版に手を加え、とうとう完成には至らなかったこの作品からは、変化を追い求めたピカソという表現者の執念のようなものが感じ取れます。
そして、何気なく見逃してしまいそうですが、おすすめは「ミステリアスピカソ」の放映です。ピカソが描き出す絵だけをとらえた記録映画で「コンポジション(1955年)」の原画が、実際に描かれている場面を観ることができます。
この映画は1956年カンヌ国際映画祭審査員特別賞を獲得した作品で、監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、撮影はクロード・ルノワールによって作り上げられました。
ピカソが裏側に透ける画材にどんどんと描いていき、滲み出たインクをひたすら記録したものです。下書きなしに筆が縦横無尽に走り、点と線で区切った部分をつなぎあわせるような描画風景を間近にみることで、ピカソの脳裏に生まれる閃きの一端を知ることができます。このことを事前に理解してこの作品の前に立てば、ずーっと見入ってしまいますよ。
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庭園を半周。折り返し点にはカフェと足湯でひと休み☕🧁
彫刻の置かれる背景に青空を好んだヘンリー・ムーア作品は10点。
「彫刻は野外の芸術である」と語っていたイギリスの彫刻家ヘンリー・ムーアの作品が彫刻の森美術館には10体のコレクションが展示されています。
「彫刻の置かれる背景として空以上にふさわしいものはない」との言葉通り、 緑陰広場に飾られた作品群は四季を通じて、箱根の山々の緑と空の青さを映した個性的な空間を創り出しています。
ムーアの作品は、「母と子」「横たわる像」「内なるかたちと外なるかたち」の3つのテーマに分類され、小石や骨などの自然のかたちからアイディアを得て最初に手のひらに乗る小さなマケット(雛型)を作り、風景の中に彫刻を置くことを想定しながら中間サイズの原型へと拡大されると紹介されています。
迫力の「ミス・ブラック・パワー」のナナ像は名古屋名鉄のナナちゃんと巨大対決。
幾何学模様のカラフルなドレスを着て陽気さを振りまきながら堂々と立つ〈ナナ〉像。堂々とした大根足で大地に踏ん張るアンバランスながら迫力ある姿は、真っ青な空と緑の山に映えて、生命力逞しい自信に満ちた高らかな女性賛歌の像ですね。
そういえば…名古屋の名鉄百貨店の巨大マネキン人形の名前も〈ナナ〉ちゃんでしたね。
次の目的地「強羅温泉」に向かって再び箱根登山鉄道に乗車🚞
強羅駅に到着しました。この次のブログでは泊ったホテル「ふふ箱根」と箱根強羅大文字焼と花火大会の模様を紹介します。
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