人類最古の神殿ギョベクリテペに向かうと、タシュテペレルの石丘群には空飛ぶ円盤が…?

目次

 ヨルダンのペトラ遺跡への旅行の予約をしていましたが、政情不安により渡航が難しい状況となり、直前で中止となってしまいました。
 そこで代わって目的地としたのがトルコ。人類最古の神殿ギョベクリテペと、神々に最も近い墳墓ネムルート山でした。
 トルコ南東部、人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。それは、単なる観光を超えて、数千年の時の流れを肌で感じる巡礼のような時間でした。
この対照的かつ圧倒的な二つの聖地を一度に巡った記録を、熱量そのままに綴ります。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)

 今回の旅はHIS社の「トルコ世界遺産紀行9日間ツアー」を利用しました。
 以前から訪れたかったギョベクリテペだったのですが、トルコの最南東端と遠かったり、トルコ・シリア地震で大きな被害を受けた地域でもあったので、躊躇していました。ところがこの「トルコ世界遺産紀行9日間ツアー」では、トルコに散在する世界遺産を効率良く見学できる程に、とてもよく練られた企画だったので、思わず申し込んでしまいました。

 まず、トルコ巡礼旅の起点となるトルコ南東部に位置するガズィアンテプ(Gaziantep)の街に向かいます。飛行機はイスタンブールでトルコ国内線乗り継ぎ、1時間45分を経て、シリアとの国境からわずか40km程のガズィアンテプに到着しました。

 この1年でも4回目のトランジットとなるイスタンブール空港。乗り継ぎ口は青色ベルトの国内線と、赤色ベルトの国際線に分かれています。
ANAの直行便就航でイスタンブール空港でのトランジットが増えましたね。でも巨大過ぎて迷子に…なんて声も

チュニジアに行ってきました。 首都のチュニスでは、白と青の街シディ・ブ・サイドの散策、迷路のような世界遺産旧市街(メディナ)での異国情緒体験、バルドー博物館の鑑賞、カルタゴ遺跡巡りがおすすめですね。ところが、今回の旅は観光旅行ではなく、陸[…]


 国内線利用時のターキッシュのラウンジは巨大なターミナルの右端にあります。そこに行くにはピアの各所から出発するラウンジ行き専用のバスで向かうことになります。ここはG3の乗り場。
 ラウンジ行き専用のバスに乗ります。注意が必要なのは、このバスはピアの乗り場には戻れません。ラウンジからは直接搭乗機にバスで向かうことになります。(そんなことで私達はツアーの再集合場所に戻ることができず焦りました)
 広いラウンジでひと休みして、ガズィアンテプ行に搭乗しました。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ガズィアンテプに到着。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 夜の到着で少し肌寒いので、ホテルに直行です。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 今夜のホテルは Tugcan Hotel。もう夜中なのでガランとしてますが、高い吹き抜けが素敵なロビーです。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 部屋も広く、清潔で過ごしやすそうです。
【 Liberation Mosque(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 窓から眺める「Liberation Mosque」。現在は解放モスクという名ですが、建設当初はアルメニア使徒教会の聖マリア大聖堂でした。1900年代に入りアルメニア人の追放政策により封鎖され、刑務所に転用されるなど悲運の道を辿っています。2017年6月17日に現在のモスクとして改築されました。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 中東の朝が明けていきます。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 Tugcan Hotelは屋上のレストランが人気です。ガズィアンテプの街中が一望できます。上の朝焼け写真もテラスから撮りました。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 朝になると開放感たっぷりのホテルロビー。
【 Tugcan Hotel(ガズィアンテプ)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 市街地中心部のホテルで使い勝手の良いホテルですよ。
 今回の旅はHIS社の「トルコ世界遺産紀行9日間」を利用したので、交通の便の悪い地方の遺跡巡りも楽チンでした。私の旅はずっと個人手配でしたが、コロナ禍が収束し始めてきた頃にフィンランドに行った時に、ヨーロッパのフライトの大混乱に巻き込まれ帰国便の欠航が相次ぎ、1ヵ月程ヨーロッパを放浪してしまったトラブルがありました。それ以来、家族旅行ではHIS社さんのツアーをよく利用しています。
 バスは市街地を抜け、シリアとの国境沿いを東へと向かいます。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 最初の目的地「ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)」に到着。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ガズィアンテプの市街から東へ120㎞に位置します。

 ゼウグマ・モザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)は世界最大級の規模を誇るモザイクの殿堂です。ここは、失われた古代都市の息吹が、色鮮やかな石のひと粒ひと粒に宿る魔法のような場所でした。
 紀元前300年頃にアレクサンダー大王の将軍セレウコス1世が、ユーフラテス川のほとりに創建した古代都市「ゼウグマ(Zeugma)」は、軍事・商業の要衝として繁栄していました。
 その後、7世紀にウマイヤ朝カリフ国によるアラブ人の襲撃により放棄され、シリア砂漠から吹き寄せる砂嵐に覆われてしまい、近年まで失われた存在でした。しかし西暦2000年にこの地にダム建設計画が持ち上がり、水没の危機に際しての緊急発掘により残された遺物は、このゼウグマ・モザイク博物館に収められました。

 館内は、実際にモザイクが発見されたローマ時代の邸宅の配置を模して構成されています。柱や壁画とともに展示されているため、単なる「美術品」としてではなく、「人々の暮らしの一部」としてモザイクを感じることができます。
 当時の貴族たちが、この美しい床を眺めながらワインを楽しみ、語らっていた……。そんな情景が、静まり返った展示室の中で鮮やかに脳裏に浮かぶようでした。

【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 入場すると出迎えてくれるコンマゲネ王アンティオコスとヘラクレスの握手(デクシオシス)を描いた石碑。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 発掘されたゼウグマの街をそのままに移築し再現した展示。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 邸宅も再現され壁面や床、そのままにローマ時代の生活が想像されます。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 雰囲気はイタリアのポンペイ遺跡のようです。しかもそれが屋内の博物館に大切に保管され、当時の美しさをそのままに保っているのが凄いです。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 壁のフレスコ画にも時代を感じますね。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この床面のモザイク画は欠ける部分がほとんど無く、感動的な美しさです。海の神ネプチューン。

 ゼウグマの街の名は”架け橋”という意味です。かつてシルクロードの要所として、またローマ帝国の重要な軍事拠点として莫大な富を蓄えていました。それを象徴するのが展示されている当時のままの邸宅の床に描かれたモザイク画です。
精緻なグラデーション: 影の付け方や衣服のドレープの表現は、もはや絵画そのものです。
神話の世界: 海神ポセイドンや、ディオニュソスの婚礼など、当時の人々の豊かな精神世界が足元を彩っていました。
 戦争に負け放棄された街が泥土に埋まり隠れされ、ダム建設によって掘り起こされたからこそ、これほど美しい状態で守られたという皮肉な歴史も、作品に深い情緒を添えていますね。

【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 「ヴィーナスの誕生」…といえばイタリア・ルネサンスの画家ボッティチェリの絵画が有名ですが、こちらはその1000年も前の古代ローマ時代の邸宅のモザイク画ですよ!!!
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ひと粒として欠けることの無い完璧なモザイク画。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 豊穣の女神デメテル(The God of Abundance DEMETER)。デメテル信仰の歴史は非常に古く、紀元前10世紀頃から広まっていたようです。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 どの邸宅も床は美しいモザイク画で彩られ、当時のゼウグマの都市の繁栄が映し出されています。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ギリシャ神話の「エウロペの略奪」です。神々の王ユピテルがエウロペに心を奪われ、彼女に近づくため白い牡牛に変身して略奪するシーンを描いています。
 せっかくなので、記念に一枚 📸

 黒幕で覆われた特別展示室に足を踏み入れると、まずその保存状態の良さに言葉を失います。2000年近く前のものとは思えないほど鮮やかな色彩。この博物館の象徴であるジプシーの少女(The Gypsy Girl)の前に立った時、鳥肌が立ちました。
 どの角度から見てもこちらを見つめ返してくるその瞳は、まるで現代を生きる私たちに何かを問いかけているかのよう。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」にも比肩するその強い眼差しは、一度見たら忘れられない磁力を持っています。

ジプシーの少女(The Gypsy Girl)【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 博物館の中央に特別展示室があります。入り口の看板を絶対に見逃さないでください。黒幕のカーテンをくぐるとそこに現れるのがジプシーの少女(The Gypsy Girl)です。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 下の展示室を見下ろすと邸宅の見取り図までわかります。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 もちろん降りて間近で観ました。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 こちらは別館。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 邸宅跡の上に設置されたガラスの通路を渡りながら眺める風景は、まるで古代の街を散策しているようです。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 2023年に発生したトルコ・シリア大地震でトルコ南東部のこの地域は甚大な被害を受けました。そんな災害に遭った中でもゼウグマ・モザイク博物館が貴重な歴史的文化遺産を守ってくれました。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 薄暗いこの先にも、まだ街がつながっているような幻想に包まれます。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 足元には2000年前のモザイク画が。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 博物館のショップにはたくさんの「ジプシーの少女」のお土産グッズ。
【ゼウグマモザイク博物館(Zeugma Mosaics Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 このシャンルウルファの街を越えて、約20㎞先の丘に念願の目的地があります。

 次の目的地は、今回の旅で最も行きたかった世界遺産ギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe)遺跡です。トルコ南東部に位置するこの遺跡は、なんと約1万2000年前に建造された世界最古の神殿遺構です。エジプトのピラミッドより約7000年も古く、2018年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
 紀元前1万年頃、つまり石器時代にギョベクリ・テペは建設されていたのです。
 これまでの考古学では、「農業の開始(定住)→ 社会の複雑化 → 宗教施設の建設」という順序が定説でした。しかし、ギョベクリ・テペは狩猟採集民の手によって作られたことが判明し、「宗教的な集まりが先にあって、人々を養うために農業が始まった」という、人類史のパラダイムシフトを引き起こしました。「考古学の常識を根底から覆した」と言われるほど極めて高い価値を持つ存在です。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 高速道路を乗り継ぎ、降りたところに、印象的なモニュメントが。いよいよギョベクリテペです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 丘の上に観えてきました。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この一帯は 「タシュ・テペレル(石の丘群)」と呼ばれ、12カ所にも及ぶ新石器時代遺跡が発見されている注目のスポットです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 遺跡入口の駐車場に到着。この木製のアーケードの先がチケット売り場です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 遺跡入口の自動改札機。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 手前の窓口で入場券を購入、€21でした。現地の人は100トルコリラ(約350円)のようです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 アーケードの日陰でシャトルバスを待ちます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 このシャトルバスで麓から丘の上の入場口に向かいます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 車内は静か。でも、乗客の皆はもうすぐのワクワク感でいっぱいです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 もうすぐ到着です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 遺跡の入り口にあるスーベニア・ショップ。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ここからは歩きです。少し見える屋根がギョベクリテペ遺跡の中心部。全体的には周囲の約300m x 300mのエリアに、複数の円形構造(エンクロージャー)が存在しています。
 この道の真ん中あたりから左に道を曲がります。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 曲がって少し歩くと、空飛ぶ円盤?が見えてきます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ここが一番目の遺跡。まだ発掘中で円盤状の屋根で覆われています。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この角度で見たら、火星に着陸した空飛ぶ円盤みたいですよね。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 下を覗くと、発掘中の遺構が見えます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この辺りには12カ所にも及ぶ新石器時代遺跡が発見されていますが、発掘はまだ始まったばかりです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この存在感!圧倒されます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 完全に火星に着陸した空飛ぶ円盤ですね。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 先程通ってきた円盤屋根の傍を通る見学路。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 見学路を頂上に向かって進みます。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この辺りは各所に発掘中の遺跡が散在しています。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 頂上の向こう側に屋根?が見えてきました。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 いよいよギョベクリテペ遺跡の中心部を覆う巨大ドームです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 遺構を囲うように円形の観覧通路と、強い日差しを遮るキャンバス素材のテント(シェルター)が設置されています。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 シェルターは直径60~80mの楕円形状です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 さあ 入場です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ユネスコ世界文化遺産に2018年に認定されました。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この現場に立った時、最初に感じたのは言葉にできない畏怖の念でした。約1万2000年前、まだ農耕すら始まっていない時代に、人類はこれほどまでに精緻な神殿を築いていたのです。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)

 ギョベクリテペ遺跡の発掘と並行して最も重要視されたのが建設年代の特定です。
放射性炭素年代測定(C14法):遺跡から出土した有機物を測定、石柱の表面に長い年月をかけて付着した石灰成分を分析しました。
層位学(地層の重なりを見る学問)分析:遺跡を埋めていた土の中に含まれる狩猟された動物の骨や石器などの遺物を測定することで、いつ埋められたのか(=いつまで使われていたのか)という終焉の時期を特定しています。
石器のタイプによる比較:遺物の中でも石器は重要なカギです。石器のカタチを比較し、使用された年代を特定しました。
 これらの多角的な検証により、ギョベクリテペが「文明の定説」を覆すほど古い、氷河期が終わってすぐの時代(約1万2000年前)に建設されたことが揺るぎない事実として確定したのです。
 これほど古い時代の遺構が、まさにほぼ完璧な保存状態で現代に現れたことは、考古学における奇跡と言っても過言ではありませんね。奇跡の発見とされています。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 遺構全体は、円形または楕円形の「エンクロージャー(囲い)」が複数集まって構成されています。

 ギョベクリテペ遺跡の発見で、従来からの考古学の常識が根底から覆されました。1万2000年前と言えば新石器時代。エジプトにピラミッドが誕生する7000年も前の出来事だったのです。定住生活や農業が始まる前の「狩猟採集民」によって、これほどまでに巨大で複雑な構造物が造られていたのです。従来の考古学では「農業が始まり、定住が起こり、余剰資源が生まれてから宗教施設(神殿)が作られた」はずだったのです。それが「宗教的な集まりのために人々が集結し、その集団を養うために農耕が始まった」ということになってしまったのです。
 でもそんなことがあるのでしょうか?実際に自分の眼で確かめる時間が始まりました。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 いくつものエンクロージャーは住居なのか?神殿なのか?祭壇なのか?興味は尽きません。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 写真では伝わりにくいかもしれませんが、結構巨大です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 円形の壁に囲まれて石柱の配置にも意味がありそうです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 観覧者と比較するとT字型の石柱の大きさがわかります。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ギョベクリテペを象徴するのが、石灰岩から切り出された「T字型石柱」です。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この後シャンルウルファ考古学博物館で実物大のT字型石柱を見ました。デカい!
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この遺跡での見学の楽しみは、ただ眺めて歩くのではなく、立ち止まってじっくりと一つひとつの構造の意味をみつけながら、想像を巡らすことです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 エンクロージャー毎に解説があるので見比べてみてください。これは構造Aエリアのものです。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 各エンクロージャーの中央には、2本の巨大なT字型石柱が向かい合って立ち、それを取り囲むように低い石壁と、さらに数本の石柱が配置されています。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 向かい合う2本の柱:これらは男女、あるいは対となる神格、部族間の契約などを象徴していると考えられています。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 周囲の石柱は中心を見守るように配置されており、儀式に参列する人々、あるいは下位の精霊や祖先を表しているという説があります。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 よく見ると石柱にはそれぞれに別々のレリーフがあるのが分かります。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 T字型の巨石に刻まれた、サソリやライオン、鳥たちの浮き彫り。それらは暗闇の中で、当時の人々の祈りや恐れを、石に宿る魂として今に伝えているようでした。
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 この模様は、ヒョウかな。囲む石柱に彫られた動物(サソリ、ハゲワシ、雄牛など)の配置から、当時の人々が星空を観測していたとする説も根強くあるそうです。特定の石柱がシリウスなどの明るい星や、夏至・冬至の方向を指し示している可能性が指摘されています。
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 信仰の対象として天体現象を神格化し、それらを「地上に降ろす」ための装置としてエンクロージャーが機能していたのかもしれません。
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 真ん中の石柱には、上から象、オオカミ、鳥と並ぶ彫り物が。
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 「死生観の象徴」多くの動物の彫刻の中で、ハゲワシは死者を天へ運ぶ象徴として描かれることが多く、祖先崇拝や死後の世界に関する儀式が行われていた場とも推測されています。
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 金属道具もまだ持たない時代に、石の道具だけで硬い石灰岩を切り出し、どうやってこんな精緻のレリーフを彫ることができたのでしょうか?
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 ギョベクリ・テペ遺跡の中でも特に印象的な柱の一つがD区画の43番柱です。動物、幾何学模様、そしておそらくは記念碑的な建造物そのものの描写など、多種多様な画像が刻まれています。
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 興味深い模様なので、拡大してコントラストを強めてみました。

 上の石柱の模様について、調査団は次のような見解を表明しています。(原文のGoogle翻訳)
『ギョベクリ・テペの石柱に描かれたいくつかの画像は、物語的な意味を示唆している。その顕著な例の一つが、囲い地Dにある43番柱である。この柱の西側の広い面全体には、様々なモチーフが描かれている。中でも目を引くのは大きなハゲワシだ。左翼を持ち上げ、右翼は前方を指している。この仕草は、右翼の先端の上にある球体か円盤を指している可能性がある。しかし、ハゲワシの右側には、別の鳥、おそらくトキか若いハゲワシが描かれている。この画像を若い鳥の描写と解釈すると、ハゲワシの広げた翼は保護の仕草であり、球体は若い鳥が孵化した卵である可能性がある。太陽や月を描いた可能性もある。しかし、後述するように、この風景は全く異なる意味を持つ可能性もある。
 この場面の右上には、蛇、2つのH字型のシンボル、そして野鳥が描かれている。柱の軸には、巨大なサソリと、別の鳥の頭と首が描かれている。サソリと鳥の左側のいくつかのレリーフは周囲の壁に隠れているが、鳥の首の右側には特に興味深いモチーフが描かれている。柱の損傷のため完全には保存されていないが、勃起した陰茎を持つ頭のない人間の描写ははっきりと認識できる。この描写は、いくつかの遺跡で知られている新石器時代初期の死の崇拝の側面に関連しているようで、ハゲワシの翼の上にある球状の物体について別の解釈を提供する。それは人間の頭を描いたものかもしれない。しかし、柱のレリーフのこの側面にあまり重きを置かなくても、このイメージの背後にある意図は自然を描写するだけにとどまらないことは明らかである。
 柱43の最上部には、ドーム状の「アーチ」が頂上に付いた長方形の物体が3つ並んでいる。それぞれの物体の「アーチ」には動物が描かれています。これらの画像の意味を推測するのは難しいですが、使用されていた当時の囲いを側面から見たものかもしれません。長方形の部分は外壁を表し、ドーム状の部分は屋根を示している可能性があります。
 通常、どの囲いにも1種類の動物が描かれていることが多いので、ここでは異なるグループの建物が描かれ、それぞれのグループを象徴する動物が識別のために加えられているというのは興味深い考えです。この論理に従うと、これらの囲いは、ギョベクリ・テペの他の自然主義的な表現と比べると非常に珍しい、ほぼ技術的な断面図のような概略図で描かれていると考えることもできます。』

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 圧倒的なスケール:中央の石柱は高さ5〜6メートル、重さは10〜20トンにも達します。未完成の石柱の中には、全長7メートル、重さ50トン近いものも発見されています。
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 擬人化された表現:T字の頭部は人間の頭、柱の部分は胴体を模していると考えられています。側面には「腕」や「手」、さらには「ふんどし」のような衣服の装飾が彫られており、これらは神や祖先、あるいは超自然的な存在を象徴していると推測されています。
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 今も発掘と新しい発見の連続のようです。
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 後でシャンルウルファ考古学博物館で確認した遺跡の再現エリア(実物大)。

 エンクロージャー内の巨石柱やレリーフ類を検証して得られた結論(推論)は、「神」の概念がこの時代に誕生したのではないか?ということです。
 遺跡の石柱は、抽象化された「人間」の姿(手やベルトが彫られている)を表していると考えられています。 それまでの旧石器時代の芸術(洞窟壁画など)は、主に「獲物となる動物」が主役でした。しかし、ギョベクリテペでは人間を模した巨大な柱が中心に据えられ、その周囲に動物たちが配置されています。
 これは、人類が自然界の中で「自分たちは特別な存在である」という自覚を持ち、人間を神格化し始めた瞬間を捉えているのではないかと指摘されているのです。

 この遺跡のもう一つの大きな特徴は、「意図的に埋められた」形跡があることです。最初に造った神殿が埋められ、その上にまた新しい神殿が築かれるというプロセスが繰り返されており、この地が数千年にわたって聖地として機能していたことがわかります。重層的な歴史を重ねた神殿だということです。

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 ドームの中の遺構は1995年から発掘が始まった部分です。まだ遺跡全体の一部でしかありません。
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 年代分析のため地面を掘り返してみると、下の地層にも遺構が発見され、長い年月に渡って積み重ねられたい遺跡だということが分かりました。
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 前後のエンクロージャーの高さの違いが分かりますか?エンクロージャーは何層にも分かれています。つまり古い遺跡は埋められ、さらに上に新しいエンクロージャーが積み重ねられているのです。
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 この多重層の地層はさらに深く重なっています。この画面の上端、緑色の四角で囲んである所が下の写真の施設です。
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 この部分は新しい年代になってから重ねて造られたものです。つまりタシュ・テペレルの丘は聖地であり、この地に重ねるように何代にも渡って神殿は築かれてきたようです。

 ギョベクリ・テペはある程度の期間(数百年単位)使用された後、土や石で完全に覆い隠されました。なぜ彼らが多大な労力をかけて築いた聖域を自ら埋めたのかは、今も考古学上の大きな謎の一つです。しかし、この「埋設」のおかげで、遺跡は風化することなく非常に良好な状態で現代に残されました。

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 強い日差しを遮るキャンバス素材のテント(シェルター)があるおかげで、見学者も時間を忘れて観賞を楽しむことができます。
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 宗教的・儀礼的拠点:居住の跡(生活のゴミや炉の跡)がほとんど見つからないため、ここは「住む場所」ではなく、広範囲から狩猟採集民が集まる宗教的センターであったと考えられています。

 ここまで見てきたギョベクリテペの特徴をあげると…中心的なシンボル「高さ6メートル、重さ10〜20トンにも及ぶ巨大なT字型石柱」、石柱に刻まれる精緻な動物の浮き彫り(ライオン、サソリ、ハゲワシなど)、埋め戻しながらさらに積み上げる神殿造り。
 これらの作業が、1万2000年前の石器時代に実際に行われていたのでしょうか?巨大な石柱を数キロ離れた石切り場から運び出し、直立させるには、数百人規模の組織的な労働力が必要だったはずです。それに伴い、「リーダーシップ」や「分業」が生まれていたと思われます。金属器がない時代に、石の道具だけで硬い石灰岩を切り出し、精緻な動物の浮き彫りすには職人技的な技術の伝承も必要だったでしょう。
 つまり、石器時代の狩猟採集民にも高度な社会組織を持っていたことが証明されました。これによって、従来の考古学で定説であった「狩猟採集をやめ農業の開始→食料が安定し一ヵ所に住み着く(定住)→ 社会の複雑化 → 宗教施設の建設」という順序が一変して、「まず宗教的な情熱(神殿づくり)があり、その巨大プロジェクトを支える食料を確保するために農業が始まった。」という、人類史のパラダイムシフトを引き起こしました。「考古学の常識を根底から覆した」と言われるほど極めて高い価値を持つ存在と言われる由縁です。

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 数キロ先の石切り場からこの丘の上に巨大な石柱を運び、神殿を築いた。それがエジプトのギザのピラミッド建造の約7000年前には行われていたのですよ。信じられますか?
ギザのピラミッドも凄かったなぁ

初日からハイライト🎊ピラミッドに向かうツアーバスには警察官も同乗して安全を確保してます。 エジプト観光第1日目はギザの三大ピラミッド(Great Pyramid of Giza)からスタートです。初日からテンション[…]

【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 名残惜しいけど、そろそろ次の目的地に移動です。
 今年1番ともいえる感動的な体験でした。
【人類最古の神殿ギョベクリテペ(Göbekli Tepe)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 観光客の皆が自撮りする遺跡上の丘、この下にもまだ遺構が隠されています。ギョベクリテペは、人類が「文明」へと踏み出す直前の精神世界を色濃く残しており、現在も調査が進むにつれて新たな発見が続いています。

 トルコの灼けるような太陽が降り注ぐシャンルウルファの地で、私は人生で忘れられない二つの体験をしました。一つは、人類最古の神殿とも呼ばれる「ギョベクリテペ」の丘での光景。そしてもう一つは、その興奮が冷めやらぬまま足を運んだ「シャンルウルファ考古学博物館」での時間です。
 シャンルウルファ考古学博物館にはギョベクリテペの遺跡からの出土品が多く収められています。この2つをセットで訪れることで、1万2000年前の人類の営みが立体的に浮かび上がってきました。

【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ギョベクリテペ遺跡と絶対にセットで見るべき「Şanlıurfa Archaeology Museum(シャンルウルファ考古学博物館)」。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 エントランスのモニュメント。風の流れで魚が泳ぎ出します。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 博物館は14の展示ホールで構成されており、旧石器時代から順を追って文明の発展を見ることができます。単なる「美術品」としてだけでなく、当時の石器や道具、装飾品が並べられており、人類がどのように狩猟採集生活から農業へ、そして文明社会へと歩みを進めたのか、そのプロセスを肌で感じることができます。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ハッヴァ塔から発掘された「ライオン使い」のレリーフは、街の入り口で住民を守る象徴としての役割を果たしていたようです。
ウルファの男(Balıklıgöl Statue)【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 博物館の至宝とも言えるのが、このウルファの男(Balıklıgöl Statue)です。 紀元前9000年頃に作られた、世界最古の等身大の人類彫刻と言われています。眼の部分には黒曜石が嵌め込まれており、どの角度から見ても、こちらを見つめてくる不思議な視線を感じます。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 単なる「美術品」としてだけでなく、当時の石器や道具、装飾品が並べられており、人類がどのように狩猟採集生活から農業へ、そして文明社会へと歩みを進めたのか、そのプロセスを肌で感じることができます。

 いよいよギョベクリテペ遺跡の発掘物の展示エリアに入ります。
 ギョベクリテペの遺跡を訪れた際、私は見学通路から発掘現場をじっくりと眺めました。遙か昔、まだ人類が農耕すら始める前にこれほどの巨大な建造物を築いたという事実に圧倒されながらも、どこか「歴史の証人」として高い位置から静かに見守るような感覚でした。遺跡の巨石たちは、時の流れの中に静かに沈み込んでいるように見え、その全容を遠くから俯瞰することで、当時の驚異的な建築技術に想いを馳せていました。
 しかし、ギョベクリテペの展示エリアに足を踏み入れ、その印象は一変しました。

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 ギョベクリテペ遺跡の発掘現場のジオラマ。
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 動物の並ぶ様子は狩猟生活の風景のようです。
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 狼の頭…らしい
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 アカハゲワシらしい。似たような彫像をローマのコロッセオ博物館でも見たような…。
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 表面に塗料の痕跡が残る「イノシシ」。
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 積み重なるような動物と人間の彫像。トーテムポールのようで儀礼に使われていたようです。

 そしてついに、ギョベクリテペの巨石群を実物大で再現したエリアに入場です。

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 遺跡の展望台から見下ろしていたときには、想像の中に留まっていた「石の大きさ」。しかし、ここでは違いました。自分のすぐ横に、当時のままの姿でそびえ立つ石柱たち。首を大きく見上げなければ頂上が見えないほどの威圧感と、肌に伝わってくるような荒々しい質感。
「こんなにも大きかったのか」
 思わず声が漏れました。遺跡で見下ろしていたときは平面的に感じていた巨大な石たちが、ここでは私の身体的スケールをはるかに凌駕し、圧倒的な存在感で迫ってきました。それは単なる展示物ではなく、1万2000年前の人々が祈りを捧げ、想いを込めて建てた「聖域」そのものが、現代に蘇っているようでした。

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 T字型石柱: 最大で高さ6メートル、重さ20トンにも及ぶ巨大なT字型の石柱が円状に並べられています。これらを数キロ離れた石切り場から運び出し、直立させるには、数百人規模の組織的な労働力が必要だったはずです。
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 遺跡から出たT字型石柱には、動物(狐、蛇、猪など)の精巧なレリーフが刻まれています。当時の彫刻技術の高さと、複雑な象徴的思考を物語っていますね。
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 巨石を運ぶ様子。これはエンクロージャーを囲む小型T字型石柱ですかね。
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 「D神殿」の再現エリアでは、遺跡の空間構成を理解する上で欠かせません。遺跡では「見下ろす」ことで全体像を把握しますが、館内では「同じ視点(あるいはやや低い視点)」から石柱を見上げることができます。
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 当時、神殿に足を踏み入れた古代の人々が感じたであろう威圧感や畏敬の念を追体験できるのがこの再現エリアです。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 素焼きの粘土で作られた戦車ミニチュアは、紀元前3000年から2500年の初期青銅器時代に遡ります。リダル・ホユクとソグマタルで発見されたこれらのミニチュアは、世界最古の玩具の一つと考えられていますが、子供の墓から出土していることから、死後の世界への象徴的な埋葬品であった可能性が高いようです。これらは、古代メソポタミアの交通手段を立体的に垣間見ることができる貴重な資料です。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 多く発掘される動物たちのミニチュア。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 この像はネオ・ヒッタイト時代(紀元前1000年〜前700年頃)の守護像(スフィンクスまたは獅子像)です。この時代、王宮や神殿の入り口(門)を守る「門番」として機能していたものです。背景に見える壁面の線画や周囲の他の彫像と合わせることで、かつての「宮殿の門」の威容が感じ取れます。シルクロードの「文明の十字路」だったこの地域の歴史を象徴する彫像です。
アダド・ニラリ3世のステレ(Pazarcık Stela)【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 「アダド・ニラリ3世のステレ(Pazarcık Stela)」は紀元前805年〜紀元前773年頃(新アッシリア帝国時代)アッシリア王に関連するものです。アッシリアの楔形文字がびっしりと刻まれています。
アダド・ニラリ3世のステレ(Pazarcık Stela)【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 刻まれている内容は、クマムハ(Kummuh)とググム(Gurgum)という2つの小王国の間の境界線を定めたものです。ただ、数十年後に別の王(シャルマネセル4世)によって境界線が引き直されたことまで記されています。
【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 シャンルウルファ考古学博物館をたっぷりと楽しみました。

 ギョベクリテペの人類最初の宗教建築では、未加工の石柱に動物のレリーフが彫られただけのものでしたが、後世では都市国家が確立し、王の権威を示すために、より高度な加工技術で「守護神」として作られたものになっています。
 同じ博物館内で、この進化の過程——「初期の抽象的な信仰の対象」から「都市の守護者としての具象彫刻」へ——を同時に見ることができるのは、この博物館ならではの贅沢な体験ですよ。

【シャンルウルファ考古学博物館(Şanlıurfa Archaeology Museum)】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 丸1日をかけてギョベクリテペを堪能しました。

 この日の旅は、遺跡で自分の足で全体を把握し、博物館でその「圧倒的な実在感」を体感する。この二つの体験が組み合わさることで、ギョベクリテペは私の中で、教科書の中の遠い歴史から、脈々とつながる人類の記憶へと変わりました。
 博物館を出てシャンルウルファの街を歩くと、夕闇が迫る中、どこか別の時代を歩いているような不思議な感覚に包まれていました。人類の歴史の壮大さに触れ、自分の存在がその長い歴史のほんの一端であることを強く実感した、至福の旅の1ページとなりました。

 翌日は、もう一つの目的地「神々の座:ネムルート山」に向かいます。ギョベクリテペから数千年の時を飛び越え、次に向かったのは標高2,134メートルの山頂です。(次の投稿で後半旅を紹介します)

【神々の座:ネムルート山】人類の文明が産声を上げた「メソポタミアの揺籃」を巡る旅。World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 天空の神々との対面:厳しい山道を登りきった先に現れる、巨大な首たち。「神々の座:ネムルート山」で朝を迎えます。
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