突然の1日旅に。スマホで国鉄切符を予約して、バルト海を眺めにグダニスクに出発です。
今日はトルンからの1日旅です。目的地はバルト海沿岸の「グダニスク」。
トルンから国鉄の列車で移動です。急遽決めたので、早速スマホで切符の手配。
ワルシャワへの移動ですが、今回はポーランド国内での鉄道移動です。(日本からのアクセスについては「https://world-traverunner.com/archives/2242」をご覧下さい) ポーランド中部のトルンに滞在していた[…]
日帰りでもたっぷり楽しめるように、トルン発 8時20分(現地着11時26分)、帰りはグダニスク発15時56発でトルンには19時19分に到着の切符を手配しました。グダニスクでは約4時間の滞在になります。
朝食後にホテルを出発。トルン駅は市街地からは少し離れているのでまずバスでの移動です。バスの切符は停留所近くのキオスクで購入します。駅では、電光掲示板の出発案内に要注意。遅延や入線ホームの変更などがあるので入念にチェックです。
ゴシック様式のゴールデン・ゲートをくぐり抜けると、そこはリアル・ディズニーランド。
約3時間でグダニスクに到着。まず目に入るのはマクドナルドとケンタッキーの店舗。東欧系の国々では(他国でも同じように)、ファストフードのチェーン店でも外観は街の雰囲気にあった落ち着いた雰囲気ですね。ちなみに、私が行った海外のマクドナルドのお店では、ハンガリーのマクドナルド・ブダペスト西駅店が一番素敵でした。
さて、まずは観光案内所に。場所は駅前の大通りを南方向に8分程歩く(約600m)と左手に”LOT”や”ROSSMANN”の看板のある建物があるので、その建物を越えた角を左折します。
目の前にゴシック様式の「琥珀博物館(Muzeum Bursztynu)」があり、その1階に観光案内所があります。グダニスクは琥珀の一大産地で、品数、値段品質とも最高ランクが揃う街だそうです。
琥珀博物館を鑑賞し、観光案内所で観光マップやお勧めのお店紹介等をもらって出ると、目の前の建物が旧市街地の入り口である黄金の門(Golden Gate)です。門をくぐると、そこはまさにリアル・ディズニーランドと言ってもいいような美しい街並みが続きます。
ポーランド領、プロイセン領、ドイツ騎士団支配下…その帰属の変遷は建築様式にも表れてます。
グダニスクの街は第二次世界大戦時に、ソ連とドイツに挟まれ最大の激戦地となり、壊滅的に破壊され廃墟の街となってしまいました。その後1952年にポーランドが独立を回復すると、市民達は残された資料をもとに完全に修復されたのです。
もともと、グダニスクは1000年以上の長い歴史を誇り、ハンザ同盟の自由都市としてヨーロッパ屈指の交易都市として栄えてきました。市民達は廃墟となってしまったグダニスクの街を、栄華を誇った16~17世紀の街並みに復活させたのです。
ポーランド領、プロイセン領、ドイツ騎士団の支配下へと、その帰属をたびたび変えてきたグダニスクには、ポーランドの他の都市とは異なる独特の雰囲気があります。
世界遺産候補になっている旧市街は、ゴシック、ルネッサンス、バロックといった各時代を象徴する建築様式の建物が素敵に調和しています。街並みの色合いも、パステルカラーの漆喰仕上げや重厚なレンガ造り等、まるで屋外にある建築博物館を見ているようです。
聖マリア教会。展望台からの360度眺望。バルト海を眼下に…まさにミニチュアのジオラマの世界。
通りを散策しながら、最初の立ち寄りポイントは聖マリア教会。この教会はレンガ造様式では世界最大級の大きさです。内装の荘厳さも素敵ですが、ポイントは市内で一番高い建物です。1階の左手に塔内を登る回廊の入り口があります。屋上の展望台まで400段、一生懸命登りましょう。展望台からの眺めは「素晴らしい!」のひと言です。ポーランドの地平線、バルト海の水平線まで360度見渡せます。足元にはグダニスクの街並みが、まるでミニチュアのジオラマのように広がっています。特にこれから向かう運河地区をチェックしましょう。地図と見比べながら今日の散策ルートを確認するのも楽しいです。
日帰り旅で時間が限られているようなら、メインストリートのドウガ通り(Dluga)を散策して、運河にぶつかったグリーン橋(Green Bridge)で左折して、運河沿いの遊歩道のドウギエ・ポブジェジェ通り(Dlugie Pobrzeze)を辿るコースがおすすめです。可愛らしいショップや美味しそうなレストランやカフェが並んでいますので、ゆっくり楽しんでください。
帰りは直通の列車が都合の良い時刻に無かったので、途中の駅で乗り換えの便にしました。乗り換え駅は「ブィドゴシュチュ(Bydgoszcz)」。少し不安でしたが、駅の電光掲示板の表示も分かりやすく、無事帰ることができました。絶対おすすめの日帰り旅です。
第二次世界大戦の激戦地ポーランドで唯一残った中世の街並み。 今回の目的地は Torun(トルン)です。と聞いても・・・知名度はどのくらいなんでしょうかね。 トルンはポーランドの中北部に位置する工業都市で[…]
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