【GEAR】ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%のガチな試走レポート①

 今、大注目のシューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」を手に入れました。誰よりも早い試走レポートを報告します。

 大迫傑選手が履いてマラソンの日本記録を樹立したナイキ社のズームシリーズ。このシリーズの最新版となる「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」の試走レポートです。このシューズは東京オリンピック用に製作された特別シューズ、ナイキの最新機能がてんこ盛りですね。でも、これを履いて素人の市民ランナーが、世界のトップランナーと同じように早く走ることができるのか?興味ある人はお読み下さい。

厚底ブームを作った ナイキ ズーム シリーズはこんなシューズ?

©Nike

ナイキ社が最速のランニング・シューズを目指し、「ズーム エア」と「ズームX フォーム」という2つの最新テクノロジーを導入しスピードと俊敏性を実現するために設計されたものです。
走行中にランナーが、さらに優れた反発性を感じ、足元をしっかりコントロールできるようにする機能が盛り込まれています。

◆ナイキ ズーム エア

エアバッグの中に圧力を高めた空気を入れ、伸張させた繊維でエアバッグの形状を保ち、衝撃を吸収してすぐに形状を復元させて素速い動きを促すクッショニングシステム。
高圧力のエアバッグの中に縦に配置された繊維が、伸張することでエアバッグの形状を保ちつつ、衝撃を吸収後すぐに形状を復元させることで、素速い反発を促すクッショニングシステム。

◆ナイキ ズームX(ズームエックス) フォーム

優れたエネルギーリターンによってスピードを最大限高める、ナイキで最軽量かつ最もソフトで反発性に優れたフォーム。

◆初代ナイキ ズームフライは2017年に誕生

 初代ナイキ ズームフライは2017年5月、NIKEのプロジェクト「Breakng2」で誕生します。マラソン2時間の壁にアスリート、科学者、デザイナーらが一丸となって挑んだものです。この結果、エリウド・キプチョゲ選手が、2時間0分25秒という驚愕のタイムで42.195kmを走り抜いた。この時に選手たちが着用していたシューズをベースにして完成されたのが、2017年6月(日本は7月)に発売された初代「NIKE ZOOM VAPORFLY 4%(ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%)」というモデルです。

©Nike

私のナイキ ズーム シリーズの歴史と奮闘の試走レポート

 まずは、比較のために私がこれまでに履いてきたナイキ ズームシリーズの感想を紹介します。

■私の歴代のナイキ ズームシリーズ 。左上 「ズームフライ ニット」から右に「ヴェイパーフライ 4% フライニット」、左下「ヴェイパーフライ ネクスト%」、右下が最新の「アルファフライ ネクスト%」。



あまりの変化に、違和感いっぱいのナイキ ズーム

 2017年7月、大変な注目の中で日本で発売された初代の「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」は大変な人気と、限られた数量の発売だったため、私は残念ながら購入することができませんでした。
私が初めてズームシリーズを購入したのは2018年に発売された「ズームフライ ニット」になります。
 当時のトップランナーの求めるシューズは薄いソール。できるだけクッションを薄くし、反発性を高めた(クッション性と反発性が相対するため)レーシングフラットと呼ばれる薄底シューズが主流でした。
 私が履いていたのは「アシックス ソーティ スーパーマジック 5」でした。このシューズの特長は、靴底に埋め込まれたトラスティックパーツがねじれを押さえ走行安定性を高め、前足部にオリジナルのグリップソールを採用しキック時のロスを軽減すると同時に、アッパーにはマジックベンチレーションシステムで軽量化(約145g)と通気性に優れたメッシュ素材を使用していました。とにかく軽く!しっかり安定!のシューズでした。

ナイキ ズームの購入前に愛用していた 「アシックス ソーティ スーパーマジック 5」 。

■ナイキ ズームフライ ニット
2018年10月発売
片足重量:268g

■ナイキ ヴェイパーフライ 4% フライニット
2019年04月発売
¥28,080:片足重量:268g

 私の最初のナイキ ズーム「フライ ニット」。そして続けて「ヴェイパーフライ 4% フライニット」を履きました。どちらもフライニットの共通点を持ったシューズでした。

ナイキ ズーム「フライ ニット」

■レポート:ズームフライ&ヴェイパーフライ 4% フライニット
「厚底のズームXフォームによるクッション性があり、ミッドソールに内蔵されたカーボンプレートにより高い反発を生み出す画期的なシューズ」というナイキ社の商品コマーシャルですが、履いてみると最初は違和感いっぱいです。でも、何回か練習するうちに、良さが見えてきました。

体が自然に前傾して、前に進む。ミッドソールの独特な沈み込み。

ヴェイパーフライ 4% フライニット

 まず、ズームシリーズの特長は厚底のミッドソールのクッションで反発した力を利用して早く走る機能だと思いましたが、ちょっと違いました。
 どちらかというと、踏み込んだ時に深く沈んで靴底のラウンド形状と相まって「自然に前傾姿勢になって、前に進みやすくなる」感じです。この以前にもアディダス社製で「adizero feather(アディゼロ フェザー)が似たコンセプトで私も履いていました。ただ、こちらはソールの感触が発泡スチロールのように固く、反発はあるのですが、軽量化が優先されているようでした。(※個人的な感想です)
 ナイキ ズームX フォームは沈み込みと反発を両方を兼ね備えているので、体重移動が上手くできるような機能を狙っていると思います。
 また、ミッドソールの素材はズームフライは「リアクト」、ヴェイパーフライ 4% フライニットは「ズームXフォーム」と少し違います。「ズームXフォーム」は「リアクト」よりも軽量化されていて、着地のエネルギーリターン率を85%まで高めているのが特長です。ただ、耐久性は低く、約160kmしか持ちません。値段も高くなるので、コストパフォーマンスを考えて、私は練習用に「ズームフライ」、試合用に「ヴェイパーフライ 4% フライニット」と使い分けていました。

カーボンプレートの反発で加速と方向性の修正。
でも私のシューズはパカパカ音がする?

 一方で、ソール内に埋め込まれている「カーボンプレート」は両方のシューズとも同じプレートです。板バネのように足裏を力強く押し返してくるような反発を生む機能です。また、反発で戻る時に足の返しを直進方向に矯正してくれるような感覚があります。ミッドソールのクッションと合わせて、より高い反発性と安定感の性能を高めていると思います。
 (ただ、私の購入したシューズでは…) ヴェイパーフライ 4% フライニットのカーボンプレートが踏み込むたびに”パカパカ”と音がするようになりました。「あぁ、反発してるな」と感じる一方で、欠陥品なのかな?とも感じました。有力選手に供給されているシューズではこんなものは無いでしょうが、普及品にはバラツキもあるんでしょうかね?。

総合的に判断して、ズームシリーズにとって最適な走りとは

 これらの特長を生かした走りとは…(あくまでも私個人の感想です)
このシューズを履いたら、誰でもが早く走れるわけではありません。このシューズ自体が「前進をしやすく」「反発が生まれやすく」設計されているので、その特長が発揮しやすい走りができるかです。

◆ラウンド形状と沈み込みの利用。

 このシューズの底はラウンド形状ですから、体重移動がしやすいです。それをもっと生かすには、ソールの(柔らかい)沈み込みを利用すること。つまり、足底の中心より前の部分(前足部)から着地することです(踵着地はダメ)。このことにより足は沈み込みながら、つま先方向に自然に体重移動が行なわれます。よく言われる「フォアフット走法」ですが・・・トップ選手のように”つま先着地”までいくと、一般市民ランナーにはそれに応えられる脚力が無いので、フルマラソンの後半まで持たないでしょう。どちらかと言うと、足親指の付け根あたりでの踏み込みです。でも一般市民ランナーなら、足底の前半分でフラットに踏み込むほうが安全かもしれません。

◆ニットの伸縮性を利用した軽い包み込み。

 フライニットの良さはエンジニアードメッシュのアッパーが柔らかく足を包んでくれるところです。
初めて履いた時は頼りない感じでした。ミッドソールの反発で靴が脱げそうな感覚があります。性能の良さを引き出すポイントは”シューズ紐の結び方”です。紐は伸びない平紐ですから、これをしっかりと締めて結ぶこと。するとアッパー自体がニットの伸縮で足を適度に包み込んでくれます。ニットとしての締め付け感があるので、履いた時の”つま先のアタリ”だけはよく確かめて、サイズを選んでください。

◆結論として『サブ3』を目指すか否かで走り方は変わるでしょう。

 ナイキ ズーム シリーズを履いて、その良さを生かしたいなら、それに合わせたランニング・フォームが必要です。それも自分の力量に合わせて。
 サブ3(フルマラソン3時間切り)で走るランナーなら、話題のフォアフット走法でつま先着地でいきましょう。それ以上なら足裏前足部をフラットに着地する方が良いかなと思います。
 どちらにしても、自然に前に進んでいきます。あとはその時に適度に前傾を深めること。前傾し過ぎや棒立ちで腰が残るような姿勢にならないことです。

 とにかく、私の個人的な意見です。ナイキ ズーム シリーズは良い靴です。だから高記録も出ているし、他のメーカーも追随しているわけです。でも、ただ履いたら良い記録が出るわけではありません。
このシューズを買ったら、シューズに合わせて、ランニングフォームを変えるか?自分のランニングフォームでも最適な反発とスムーズな体重移動ができる着地点のポイントを捜して見つけるか?です。自分に適した履き方と走り方を見つけてみてください。

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