“ナイルの真珠”ホルス神が産まれたエジプトの聖地『イシス神殿』:ナイル川クルーズで訪れるエジプト絶景ランキング

目次

エジプト航空に初乗り🛫
早朝のカイロから空路でアスワンへ🛫ひとっ飛び

 エジプト縦断旅3日目、今日はカイロから一気にアスワンに飛びます。そして、そしてクルーズ船に乗船して、ナイル川をカイロに向かってゆっくりと下る旅が始まります。
 今回のエジプト旅はH社の添乗員同行ツアーです。日本出発の直前に届いた確定の「旅程表」に載っていたクルーズ船名は「CONCERTO号」。事前に口コミを検索すると…「施設が古い」「エンジン音がうるさくて眠れない」「お湯が出ない」…等、あまり良いコメントが無く、残念な結果でした。
 団体ツアーを今まで利用しなかったのは、こんなふうにホテルや飛行機の席などを事前に選べないからでした。(特に旅行先のホテルのロケーションは、行動範囲が変わってくるので、とても重要ですよね)ただ、このエジプト旅行の時期は、コロナパンデミック解禁直後で個人手配が難しい時期だったので、団体旅行も止むをえませんでした。
 さあ、ナイル川クルーズの旅はどんな感じで始まるのでしょうか?期待と不安いっぱいで3日目を出発です。

【アスワンハイダム】おすすめ豪華五つ星客船でのナイル川クルーズWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 カイロ空港6時20分発のエジプト航空MS082便に乗るためにホテルを早朝に出発です。
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 エジプト航空はスターアライアンス系列なので、ANAマイレージが溜ります。
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 空港ロビーは閑散としていますが、アスワン行きのカウンターだけは人だかりです。
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 エジプトらしいカウンターのディスプレイですね。
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 プライオリティ・パスでラウンジ利用。
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 宗教上、アルコールの提供がありません。とりあえず目覚めのコーヒー。
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 いよいよアスワンに出発です。
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 飛行機は「沖止め」なのでオープンスポットをゾロゾロと歩きます。
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 ビジネスクラスはしっかりとしたシート。席間隔はそれ程でもありませんが。
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 約1時間半のフライトで到着。
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 ここからはバスでの移動です。気温はアスワンの方が5℃近く高く暑いです。
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 空港施設もちょっと神殿仕様ですね。
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 バスまで大移動。エジプトは道路が整備されていないので、キャリーバッグだとひと苦労です。
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 アスワン国際空港はエジプト南部観光の拠点です。
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 このバスもセキュリティ・ガード同乗の移動です。
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 この辺りのナイル川西岸は荒野が続きます。
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 10分ほど走ると見えてくるのがアスワンハイダムによって造られた人造湖ナセルです。
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 この湖は隣国のスーダンまでつながっていて、スーダン川ではヌビア湖と呼ばれています。

ナイル川西岸の広大な荒涼地に満々と水を湛えるアスワンハイダム

 アスワンハイダム、小学校の教科書にも載っていた20世紀のアフリカ最大の事業と呼ばれた巨大建造物に到着しました。「エジプトの母」とも呼ばれるナイル川の河口から900kmに位置するこのダムは、高さ111m、全長3,600mと世界最大級の巨大ロックフィルダムです。
 以前は毎年のように起こっていたナイル川の氾濫を防止するとともに、巨大な電力供給を実現するために建造されたダムです。1902年に完成した第1号のアスワンダム(現在名称アスワン・ロウ・ダム)だけでは治水能力が不足し、追加で建設されたのがアスワンハイダムです。

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 完成により、12基の水力発電装置が210万kwの電力を供給するアスワンハイダム。
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 ダムにより出現したナセル湖から供給される水によって不足がちの農業用水を安定させ、砂漠の緑化も実現しました。
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 一方で、ダム上流のエジプト南部からスーダンにかけた地域が寸断され、この流域のヌビア人約10万人が立ち退きされ、ヌビア文化まで消滅の危機に瀕しています。
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 最悪の事態を防ぐために、ユネスコが出動しアブシンベル神殿の驚異的な移設が行われる等、興味深い観光スポットにもなっています。
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 空港からバスで約15分でアスワンハイダムに到着です。
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 ダムが決壊するとナイル河畔の大半が水没してしまうらしく、厳重な警備体制です。
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 まるで海のような広さのナダル湖。
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 記念に1枚。
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 所々にダム建設により水没してしまったヌビア村落の名残が見えます。

 見学した感想は、「でっかいダムだな…」という程度でした。スケールは感じますが、日本の黒部ダムやアメリカのブラックキャニオンのフーバーダムのように、放水を見上げるような迫力ある見学スポットはありませんでした。時間があるならば、ダムの近くにあるアスワンハイダム完成記念碑の塔(ロータスタワー)に登って、展望台から全体を見渡すのも良いかもしれません。

【アスワンハイダム】おすすめ豪華五つ星客船でのナイル川クルーズWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 売店もあまりお土産物はありませんでした。
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 この地で誕生したホルス神デザインの観光バス。
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 ダムから5分程の所にアスワンハイダム完成記念塔「ロータスタワー」があります。
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 ロータスタワーの入場料は100EGP(約460円)、展望台に登るエレベーターは追加で160LE(約740円)。
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 アスワンの街に戻るルートで途中停車。
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 砂はサラサラ、分析によると円磨された石英で、鉄分汚染のために黄色くなっています。褐色の珪岩や白い炭酸塩の大型粒子もわずか混じっているようです。
【アスワンハイダム】おすすめ豪華五つ星客船でのナイル川クルーズWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 砂漠の砂を記念にビン詰めにしてお土産です。
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 アスワンハイダムから下流方向へ、ナイル川に島が点在してきます。

クレオパトラが守り抜いた古代エジプト宗教の最期の砦『イシス神殿』⭐⭐⭐⭐⭐

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけたWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)Nubian Monuments

アブシンベル神殿よりも数奇な運命を辿った水没の歴史を刻むフィラエ島

 アスワンハイダムの建設により驚異的な移築をおこなったアブシンベル神殿は有名ですが、もっと数奇な運命を辿ったのがイシス(フィラエ)神殿です。
 元の神殿は、フィラエ島にありました。1972年に完成したアスワンロウダムによって水没したこの地のフィラエ島にあった神殿は半分水没してしまいました。その後のアスワンハイダムの建設を機にユネスコにより1980年、フィラエ島からアギルキア島(現在のフィラエ島と呼ばれている)に移築され、現在に至っています。ちなみに、現在の神殿のテラスからも水没した旧フィラエ島の神殿跡が一部眺められますよ。

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけたNubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 アスワンロウダムを渡っていると、河畔にたくさんの船が停泊する港が見えてきます。
【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 イシス神殿観光の拠点となる船着き場に到着しました。
【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 港への入場ゲート。エジプトらしい物売りがたくさん寄ってきますね。
【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ゲート前の広場はお土産屋がズラリと並びます。当然ですが、値切りましょう。
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 物売りでは合言葉のように「ワンダラー(1ドル)! ワンダラー!」と寄ってきます。もちろん1ドルでは買えませんね。
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 イシス神殿の入場料は300EGP(約1,400円、コロナ後値上がりしています)、渡し舟は船頭によってバラバラで不明。価格交渉が大変ですね。その点、団体ツアーはその面倒が無いのがメリットですね。

湖に浮かぶイシス神殿には渡し舟で向かう
🚢ナイル川を渡る涼風に吹かれながら快適船旅

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 コロナの影響も落ち着き観光客が戻ってきて、港も大賑わい。次から次へと出航します。
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 桟橋の両側にお土産の露店が並びます。ここは意外としつこくない。
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 エジプト旅行中の前半は、値段交渉ばかりで適正価格を探っていました。どこでも同じようなものを売っているので、急いで損することないですよ。
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 船は日陰の船内と眺めの良い2階テラスです。
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 やっぱり団体ツアーの方が楽ですね。こんな大きな船を個人で値段交渉して乗るのはちょっと大変です。
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 出航して振り返った桟橋。桟橋に人が溢れてます。
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 港から出航した船は河畔の景色を楽しみながら、イシス神殿への送迎をしています。
 イシス神殿全景。ナイル河クルーズで乗船した「MS CONCERTO NILE CRUISE」のパンフより。
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 ピストン運行で次々に観光客が運ばれています。
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 日差しは厳しいですが、川を渡る風が涼しく快適な船上です。
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 2階のテラスから360度の眺望も楽しめます。
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 途中に通過する島々にはホテルやレストランが点在します。どちらも高級店のようです。
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 イシス神殿に近づいてきました。
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 20分程でフィラエ島の船着き場に到着です。
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 現在のフィラエ島は移設前の島より小さいため、神殿の配置がLの字型に修正されているようです。

イシス神殿を建設したのはクレオパトラの父「プトレマイオス12世」それが数奇な運命の始まり

 イシス神殿はまさしくその名の通りオシリス神の妻のイシス女神を祀った神殿です。ホルス神を産んだとされるエジプトの聖地で、「ナイルの真珠」と呼ばれてきました。
 現在の神殿はプトレマイオス朝(紀元前305年 – 紀元前30年)時代に建設され、その後ローマ時代にわたって増築が行われてきたものです。最初に建設したのはプトレマイオス12世、あの絶世の美女で有名なクレオパトラ(7世)のお父さんです。そんな関係か、遺跡の中にはクレオパトラとされる美しい女性のレリーフがあります。
 ローマ帝国が地中海で存在感を増してくると、プトレマイオス朝はその影響を大きく受け、ローマに従属国的な関係となっていきます。実質的な最後の王となったクレオパトラ7世は、ローマの有力政治家ユリウス・カエサルやマルクス・アントニウスと結んで生き残りを図りましたが、長くは続かず、最後には領土はローマに接収されてしまいました。
 その後4世紀末に、テオドシウス1世がローマ帝国支配地域の全ての古代神殿を閉鎖しようとした際には、フィラエ神殿は抵抗を続けます。453年に条約が締結され、周辺地域の宗教的自由が保証されることになります。
 しかし、100年後の550年に東ローマ帝国のユスティニアヌス1世によりフィラエ神殿は閉鎖され、以後キリスト教会として利用されるという数奇な運命を辿っています。

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 到着前に船上から振り返ると、南側にベガ島が見えます。古代エジプトではこの島をナイル川の水と洪水の源として崇めていたそうです。岬にはイシス神殿を一望できるテラス・レストランがあります。
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 次々に渡し舟が到着する桟橋。
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 ここにも土産物屋が並びます。
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 階段の先にイシス神殿とトラヤヌス帝のキオスク。
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 右がトラヤヌスのキオスク。右回りの見学で最後のルートになります。

エジプト神話をもう一度復習🧐
神殿の見学には欠かせないレリーフとヒエログリフの解読

 まず、この神殿を見学する上で重要な背景となる、祀られているイシス女神について紹介します。
 イシス女神は古代エジプト神話の冥界の王、そして死と復活の神であるオシリス神の妻です。また二人は兄妹でもありました。二人の息子がホルス神、そしてその妻がハトホル女神です。
 ホルス神は天空神であり、王権の守護神として敵と戦う勇者でした。ハヤブサの頭をした神で、古代のファラオ(王者)はホルス神の地上での化身とされていました。
 オシリス神は弟であるセト神の裏切りに会い殺されてしまい、死体をばらばらにされてエジプト各地にバラまかれてしまいます。それを妻のイシス女神が拾い集め、オシリス神を復活させます。復活したオシリスは伝説的な冥界の王となりました。
 死後の生活を重視した古代エジプトでは、冥界の王(死後の世界を支配し再生の力を持つ)であるオシリスは非常に重要な神と崇められていました。
 イシス神殿はこんな古代エジプト神話の物語が綴られたレリーフで飾られています。

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 神殿は船着き場から左手に進み、右回りで見学しましょう。
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 最初に見えてくるのが、イシス神殿の入り口にあるネクタネボ1世のキオスクです。キオスクとは中東やアフリカで使われる休憩所の名称です。
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 キオスクの所を曲がると、イシス神殿前の広場に出ます。

入口で出迎えるローマ列柱🕌増改築を繰り返したイシス神殿はエリア毎に歴史の象徴

 現在残っているイシス神殿は、プトレマイオス朝時代に建設され、その後ローマ時代にわたって増築が行われてきたものなので、エリア毎に珍しい特徴があります。
 イシス神殿の手前の広場には列柱が両側に並んでいます。これらの列柱はいずれもローマ帝国の征服後に、歴代の皇帝によって建てられたもので、皇帝や神々の名前が刻まれています。右の列柱は東ローマ帝国時代に建てられたものですが、途中で工事が中断したため未完成のままで、手前の8本の柱頭には装飾のレリーフが施されていません。

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 正面が神殿入口の第一塔門です。その両脇にローマ帝国時代に増築された列柱廊が構えます。
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 ここから神殿の見学が始まりますが、広場の列柱、神殿と進むなかで多くの建造物にも下部に黒ずんだ跡があります。これはダム建設による水没の跡です。現在の陸地に移築された後も、その跡は薄っすらと残っています。
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 列柱廊はローマ時代の建築様式ですね。
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 天井は所々落ちているので壁や柱の装飾の劣化が進んでいます。
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 列柱廊の所々に配された窓からは美しいナイルの流れが眺められます。
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 柱の上部の天井付けにはパピルスの装飾が施されています。
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 ローマ時代の建設ながら、本殿と同じようなレリーフの装飾がされています。ただ工法が違うのか、剥がれ落ちている箇所が多く残念です。
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 ここでは顔の部分に穴が空いてるレリーフが…
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 この人物像は「ヘジェト」と呼ばれる王冠を被っているのでファラオですね。
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 列柱廊を真っ直ぐ進むと正面に巨大な第一塔門が現われます。

翻弄された神殿の歴史🔨破壊され💣盗掘に遭い🕵️‍♂️海外に持ち出された世界遺産

 第一塔門は神殿の入口らしく大きな装飾で飾られています。
 中央入口の左側にあるのが誕生殿。入口左手側には敵を倒すプトレマイオス12世の像のレリーフです。王が敵の神を掴み棍棒で殴ろうとする図は、古代エジプトの古くからのモチーフで、王の力強さを示すものです。ただ時代と共に変化し、後期では神殿入口の魔除けとなっていたようです。
 この神殿前の広場に接する建物には、翻弄されたエジプトの長い歴史を感じさせる特徴があります。まず、入り口の両脇にあるライオン像、これは日本の神社にある狛犬のように魔よけの意味があります。(※諸説に日本の狛犬は、仏教伝来の際に説話に語られたエジプトのライオン像を、想像して生まれたものと言われています)
 このライオン像は顔部分が破壊されています。ローマ帝国の支配時代に、キリスト教の偶像崇拝禁忌により削り落とされたようです。
 またその隣に台座だけが残された空間があります。ここには建設当時にオベリスクがありました。イシスのロゼッタストーンと言われる碑文に通じる貴重な遺跡なのですが、19世紀に盗掘に遭いイギリスのサー・ジョン・バンケスの手に渡り、現在はキングストンレーシー・ハウス&パークに設置されています。
 エジプトの貴重な遺跡は盗掘や略奪に遭い、世界中に散在してしまいましたが悲しい歴史ですね。

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 第一塔門の中央入口を入ると中庭があり、第二塔門、本殿へと続きます。
【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけたWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 第一塔門右のレリーフは左からイシス神、セト神、ハトホル神。

 ここまで来て私は不思議な光景に感じました。現在の神殿はアスワンハイダムの建設により、アギルキア島(現在のフィラエ島)移築されたものなので、多少の誤差があるのでしょうが、ライオンやオベリスク跡の位置が本殿への中心線からずれている等の違和感を感じます。
 もう一つ、壁面のレリーフがキリスト教信仰の偶像崇拝禁忌により削り落とされたとの説明がありますが、建物によってバラバラで統一感がありません。
 例えば第一塔門のレリーフは、左側の誕生殿のものはすべて削り落とされているのですが、右側の一面は綺麗に残ったままです。これはどういうことなのでしょう?もっと違う歴史があったのではないか…と疑問が湧いてきました。

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 第一塔門の正面入り口、ライオン像は顔を削り取られ、位置も中心からズレてます。その隣には盗掘に遭ったオベリスクの台座だけがポツンと置かれています。数奇な歴史の名残かな。
 盗掘に遭ったオベリスクは、現在イギリスのキングストンレーシー・ハウス&パークに設置されています。
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 顔を削り落とされたライオン像。こんなものまで偶像崇拝禁忌なんですかね…
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 後ろから見ると、こんなに綺麗な出来上がりです。キリスト教での偶像崇拝禁忌によって削り取られたとされていますが…

偶像崇拝禁忌で破壊されたレリーフの謎❓不思議だらけな…削り取られた神や王たちの顔や身体

 このように残念ながら、現在のイシス神殿は建設当時の姿を留めていません。その原因は ①6世紀に行われたローマ帝国からのキリスト教化政策による偶像崇拝禁忌でレリーフが削り落されたこと。②19世紀になってヨーロッパからの探検家達による盗掘で貴重な遺物が持ち去られたこと。③アスワンハイダム建設による水没で移設される際に不十分な再設置がされたこと。等があげられると思います。
 十分な検証がされていないので謎だらけですが、それだけに、私にとってこの神殿はとても興味深い遺跡となりました。
 ※帰国後、いろいろな文献や資料を探し、検証中です。特に移築工事の直前に「早稲田大学エジプト発掘調査隊」の記録をまとめた吉村作治先生のレポートが興味深く、深読み中です。

 特にイシス神殿の壁画のレリーフは、ローマ帝国からのキリスト教化政策による偶像崇拝禁忌で削り落とされています。それも、イシスやホルス等の神々の貴重なレリーフの顔が削られているのが残念です。損傷個所にはバラツキがあるのですが、中でも本殿は後年に中心的なキリスト教会として使われていたのこともあり、特に酷いです。
 エジプトの遺跡の中では、ハトシェプスト女王のレリーフが死後、トトメス3世によりことごとく削り取られてしまいました事件(諸説あり)は有名ですが、このイシス神殿ではキリスト教化政策による偶像崇拝禁忌で後のキリスト教徒達によって行われたのが特徴的ですね。

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 誕生殿入口。左手は敵を倒すプトレマイオス12世、しっかりと削り落とされています。
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 同じ第1塔門なのに、右側のレリーフは手つかずで綺麗に残っています。不思議…。
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 この位置から第1塔門を見ると、中央入口を挟んで左右の損傷の違いがよく分かりますね。
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 第一塔門を抜けると前庭に出ます。
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 そして、第ニ塔門が現われます。第ニ塔門にも中央にハヤブサの頭のホルス神、その隣にイシス女神の構図です。しかし、この壁も左側のみレリーフが削り取られてます。何故、こんなバラツキがあるのか…。

イシス神殿にもあった!?ロゼッタストーン🔳古代エジプト最後のヒエログリフ

 第2塔門前の広場では、とても貴重な遺跡をみつけることができます。右側の壁面の手前にある石碑です。地元のガイドさんはこの石碑を「イシスのロゼッタストーン」と言っていました。(実際は違いますが…)
 もともとロゼッタストーンは、紀元前196年にプトレマイオス5世によってメンフィスで出された勅令を刻んだもので、1799年にロゼッタで見つかったことから、この名前が付けられ、現在は大英博物館の名物展示物となっています。古代エジプトの象形文字「ヒエログリフ」を理解する鍵となり、他の古代エジプト語の記録も解読が可能にした貴重な遺物ですね。
 イシス神殿の石碑にもロゼッタストーンと同様に、ヒエログリフによる勅令が記されています。そしてとても重大なことは、この碑文と盗掘に遭って現在イギリスのキングストンレーシー・ハウス&パークに設置されている「イシスのオベリスク」を合わせ読むと、象形文字「ヒエログリフ」の解読が数段進むという事実です。
 これは碑文の中に、この地を訪れたクレオパトラについての記述があり、その翻訳部分が後世になって、ヒエログリフの貴重な解釈につながる手掛かりになったらしいです。その意味では大英博物館にある本物のロゼッタストーンよりも必見の遺跡ですよ。「イシスの勅令ストーン」必見です。

【アスワン】ナイルの真珠イシス神殿(フィラエ神殿)にクレオパトラをみつけた Nubian MonumentsWorld TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 第2塔門の手間に設置されているのが「イシスのロゼッタストーン」です。
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 イシス神殿はローマ帝国のキリスト教化に最後まで抵抗した土地なので、古代エジプトのヒエログリフが最後に刻まれた遺跡とされています。貴重です。
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 こちらは大英博物館のロゼッタストーンの碑文。(ロンドン旅行時に撮影)
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 こちらはエジプト考古学博物館に展示されていた「カノプス勅令(Decree of Canopus)」。「ロゼッタ・ストーン系」に連なる多言語による碑文のなかでも最も古いものです。後半のブログ「エジプト考古学博物館」編で詳細を紹介します。
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 両翼を広げたレリーフは、死者の守護神であるイシス女神の象徴。
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 第一塔門を抜けた前庭、左手の誕生殿を取り囲む列柱にハトホル女神の顔が彫られています。
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 いよいよ本殿に入ります。

本殿で最初に迎える猫😸🐱守り神?いえいえ 「チップを取られますよ」

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 本殿の入り口近くは天井が抜けガラス張りになっているので明るく内部が見やすい。巨大な柱のパピルス彫が美しい。奥の部屋に入るほど暗くなります。
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 猫を発見、エジプトは何処でもよく見かける猫ですが、この猫は気品がある。
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 話しかけてくる案内のおじさん。「猫の写真撮る?」…もちろん、最後はチップを要求されます。
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 エジプト遺跡はガイドさんが欲しい。遺跡の内容を深く理解すると楽しく見学できるし、大事な展示を見逃すこともなく安心です。但し、必ず値段交渉を!
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 せっかくガイドさんに説明いただいたのに、忘れてしまいました。とても特徴的なレリーフなんだけど…メモを取っておくべきですね。
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 柱や壁に十字架のレリーフが…。
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 本殿はローマ帝国侵攻後はキリスト教会として使用されたので、随所に十字架が彫られています。
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 この十字架マークは、元にあった神像を隠すためなのか、はみ出した顔の部分までさらに丸く削り取られています。

神殿レリーフに広がる💖母としての愛情あふれたイシス女神の世界

 いよいよ本殿に入ると、壁面いっぱいに広がるレリーフやヒエログリフに目を奪われます。イシス神殿の壁面装飾はエジプトの中でも比較的保存状態が良いようです。特に本殿の奥に進むほどに綺麗な状態となっています。
 レリーフの装飾は古代エジプトの神話の世界が描かれていますが、中心はやはりイシス女神です。イシス女神がこの神殿で、オシリス神との間にホルス神を生んだ地なので、母としての愛情あふれた表情や、後世の神々の母としての威厳に満ちた世界が描かれています。赤ん坊のホルス神を抱いて乳を飲ませているイシス女神像や、羽根でオシリス神を包むイシス女神…人生ゲームのように辿って鑑賞するのも楽しいです。
 最奥部の至聖所の部屋まで壁一面のレリーフが続きます。事前に神々の帽子のデザインやヒエログリフの文字を覚えておくと、壁画の意味が読み取れて、とてもワクワクしながら見学ができますよ。

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 本殿は奥の部屋に進むほど薄暗くなりますが、壁面の装飾の保存状態が良く綺麗です。
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 まさしく神々しい壁画。照明によって幻想的な世界が広がります。

 壁面の装飾の意味についてはガイドさんに聴くのが一番ですが…自分でも理解を進めるためのポイントは神々の特徴を頭に入れておくことです。頭上の飾り、仮面の動物、衣裳の違いで、神が誰なのか、一般人なのかが分かりますよ。
 この神々の特徴をわかりやすくイラストで紹介したホームページを見つけました。岩田 穆さんのホームページ【古代エジプトの神々と神話】がとても参考になります。わかりやすい解説、ありがとうございます。

👉岩田 穆さんのホームページ【古代エジプトの神々と神話】イラストが分かりやすく素敵です。
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 薄暗い部屋でも、天井近くの明かり取りの窓でシルエットが美しく映ります。
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 通路の先の出口から外の光が射し込み、陰影が素敵です。
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 思わず見入ってしまう…。女神のふくよかな曲線の出し方なんて芸術品ですね。
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 実は大混雑なので、観光客を入れずに撮影するの、難しいです。
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 中央のレリーフは、王座に座り貢物を受けるホルス神の傍で、生命の鍵をかざしながら見守るイシス神(右)です。その上のレリーフはホルス神に乳を与えるイシス女神です。
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 中央は台座に座り貢物を受けるイシス神とホルス神。貢物はワイン壺です。
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 こちらの台座はイシス女神。その後ろはハトホル神でしょうか?ハトホル神はホルス神の母であり、イシス女神と同一視されてもいるようです。(諸説あり)
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 真ん中の台座に座る神は、角があるので羊の頭を持つクルム神のようです。ナイル水源の神として治水への願いでしょうか。
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 台座のホルス神の傍らで寄り添うイシス女神は手にはアンクが。このアンクは”イシス女神の結び目”とも名付けられた「生命の鍵」と言われています。
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 レリーフに描かれる神話は奥の部屋へと続きます。
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 イシス神が羽根で包み込んでいる人物は、イシスの夫である冥界の神オシリスです。聖なる母として、 無償の愛、大いなる母性を象徴するレリーフです。
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 最奥部の至聖所にあるプトレマイオス3世と妻のベレニケが献上した台座。クレオパトラがカエサルの死を悲しんで泣き伏した台座と言われています。
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 左の神は二本の羽根飾りを頭にのせたアメン神。エジプト王国が繁栄を誇った新王国時代には絶大な信仰へと崇められた神です。
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 何だったか…?とにかく奥の奥までレリーフです。
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 ひと回り見学を終えて外へ…眩しい!
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 神殿の見学の出口は島の東側です。移築前は北側に位置していましたが、新しいフィラエ島が小さかったため曲がって設置された結果です。
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 せっかくのレリーフも、ほとんどの顔が偶像崇拝禁忌のために削られてます。
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 記念写真を撮ったところ…貴重なモノが写っていました。帰国後判明。

クレオパトラが守り抜いた古代エジプト宗教の”最期の砦”イシス神殿

 イシス神殿は、世界三大美女の一人として有名なクレオパトラのお父さん「プトレマイオス12世」が建造したものです。そんな関係もあり、クレオパトラは度々この神殿を訪れています。
 ちなみにクレオパトラは代々引き継がれた名前ですが、伝説の美女クレオパトラは”7世”のことです。地中海でローマ帝国が勢力を増し、エジプト(プトレマイオス朝)が従属国の地位に落ちていくと、実質的な最後の王となったクレオパトラ7世は、ローマの英雄カエサルやアントニウスを魅了し同盟を結び、プトレマイオス朝の延命を図りました。(純粋な愛情だったかもしれませんが…)
 しかし、紀元前31年の「ギリシャ・アクティウムの海戦」でアントニウス・クレオパトラ軍は大敗を喫し、悲観した二人は自殺してしまったため、エジプト(プトレマイオス朝)も終焉を迎えました。
 このような背景があり、イシス神殿はクレオパトラの庇護によりローマ帝国から支配されることを拒み続けることができたようです。ローマ帝国の進攻とともにキリスト教の布教が広まり、エジプト中の古代神殿が閉鎖されることになった時にも、フィラエ神殿は抵抗を続け、条約によりその後も約100年間の宗教的自由が保証された程です。
 つまりイシス神殿は古代エジプト宗教の最期の砦になったので、イシス神殿の壁面に刻まれているレリーフは、エジプトで最後のヒエログリフ(象形文字)が残っている貴重な存在ですね。

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 イシス神殿にはクレオパトラ7世のレリーフが残っています。偶然撮った上の写真ですが、帰国後にいろいろな文献と照らし合わせたところ、クレオパトラの胸像のレリーフが写っていました。右の〇印の所。
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 クレオパトラ7世のレリーフです。イシス神殿の東側口から出て、左に50mほど進んだ所(神殿の北側裏)にある壁の上部にあります。

島に戻ってきたイシス神のための休憩所『トラヤヌス帝のキオスク』

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 トラヤヌス帝のキオスク。ナイル川の船着場につながる休息所です。
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 近づくとかなり大きく荘厳な佇まいです。
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 花(パピルス?)をモチーフにした柱頭のさらに上に積み上げられた石の梁。
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 この門をくぐるとナイル川の絶景が広がります。
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 トラヤヌス帝のキオスクを抜けた先に展望テラス。
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 ナイル川を渡る涼風が心地良いですよ。
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 アスワンハイダムの建設で湖底に沈んだ元の地形が、今は小島となっています。

見つけてください🧐湖底に沈んでしまった元のフィラエ神殿(島)

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 キオスクにつながるテラス(船着場)に出たら、ダムの湖底に沈んだ元のフィラエ島を見つけましょう。正面右側に島の一部の岩や柱が湖面に顔を出しています。
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 GoogleMapで俯瞰した旧フィラエ島。
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 事前に説明を聞いておかないと見逃してしまいそうですが、絶対見つけてくださいね。
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 東側からのイシス神殿を全景。
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 第1塔門を反対側から眺めます。
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 ひと回りしたら神殿を一望できる石のベンチで休憩。
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 このベンチは夜にはイシス神殿のライトアップ・光のショーの観覧席になります。
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 船着き場の横の土産物店。
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 帰りの船待ちの現代のキオスク。
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 1時間程見学して帰路につきます。
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 自分の乗ってきた船を間違わずに探して乗船。
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 人気の神殿なので船がひっきりなしに行き来します。
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 トラヤヌス帝のキオスク横のレストランと土産物店。
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 舟から眺めたトラヤヌス帝のキオスク。
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 見学前はあまり期待していなかったイシス神殿でしたが、内部の保存状態が良く、レリーフに刻まれた古代エジプトの神話も面白く、素晴らしい神殿遺跡でした。
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 想い出いっぱいに帰港。
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 バスはアスワンの街に向かいます。

アフリカ内陸部とつながる古代エジプトで最大の交易都市『アスワン』

 アスワンは、古代エジプト時代にはスウェネト(Swenet)と呼ばれた南の辺境の町でした。ナイル川はこの地で急流となっていたため、船で先に進むことはできず、陸路に乗り換え進みました。そんな地理的な環境から交易の拠点として賑わいました。由来となったスウェネトとは古代エジプトの言語で「交易」を意味しています。
 市街にある大きなバザールには、衣類や香辛料、食堂等、アフリカ内陸部とつながる雰囲気が現在でも漂っていますよ。

【アスワン】おすすめナイル川クルーズ船「コンチェルト号」の旅World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ダウンタウンではモスクを中心とした日常の生活が見られます。
【アスワン】おすすめナイル川クルーズ船「コンチェルト号」の旅World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 アスワンのバザールは、活気があって賑やかで楽しいです。次号のブログで紹介します。
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 アスワン駅前広場。アーチの奥がアスワン駅です。
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 ナイル川畔に出てきました。
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 対岸に見えるのがクベット・エル・ハワ(Dome of Abu Al-Hawa)。貴族の墓遺跡があります。この山頂からのアスワンの眺めが最高らしいですよ。
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 クルーズ船の船着場に到着。
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 ここからがクルーズ船ホテルの区画になります。
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 船が多いので埠頭からは横並びで繋がれてます。奥の船には手前の船の中を通って渡ります。

五つ星クルーズ船『Concerto号』に乗船🚢悠久の大地エジプト縦断ナイルの旅に出発

 いよいよ、今回の旅の目的の一つでもあった「ナイル川クルーズ」への乗船です。
楽しみに待っていたのですが、日本出発の直前に送られてきた日程表を確認して、クルーズ船の名前が「コンチェルトConcerto号」と分かると、ちょっと不安になっていました。検索した口コミでは「設備が古い」「機械音がうるさくて眠れない」「これが五つ星ホテルなの?」とあまり評判が良くなかったのです。
 アスワンの港に着くと、たくさんの船が停泊していました。どの船も岸壁から見ると3階建てくらいの立派な船ばかりです。早速コンチェルト号に乗船。中のロビーは螺旋階段もあり立派でしたが・・・ちょっと薄暗くて、やはり古さは隠せません・・・。
 ところが、このロビーを通り抜けて、この船の隣に横付けされた次の船に移りました。こちらはロビーが2階まで吹き抜けになっていて、窓も大きく明るい雰囲気で綺麗です。こちらの船が今回乗船する「コンチェルトConcerto”2世”号」でした。口コミには旧型の船の書き込みが多かったようで、ひと安心です。
 早速、部屋に。私の部屋は2階のバルコニー付のツインルーム。一般的な五つ星ホテルの設備と同じと言うわけにはいきませんが、船上ホテルとしては十分な広さと設備でした。特にバルコニーが全開するので、ナイル河畔に広がる壮大な景色が朝昼晩と移り変わり、24時間エジプトが楽しめました。この旅でいっぺんに”クルーズ船ファン”にさせられました。
 次のブログからはエジプトの観光とともに、クルーズ船旅の楽しさもお伝えしたいと思います。

【アスワン】おすすめナイル川クルーズ船「コンチェルト号」の旅World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 今回のナイル河クルーズで乗船する「コンチェルトConcerto号」。旅行出発前の検索では、あまり口コミの評判は良くありませんでした。
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 乗船しました。
【アスワン】おすすめナイル川クルーズ船「コンチェルト号」の旅World TraveRunner(ワールド・トラベランナー)
 ロビーから2階への階段は高級感がありますが、少し古さを感じます。やっぱりね…と納得。
 でも、違いました。私達の船はこの船を通り過ぎて次の「コンチェルトConcerto”2世”号」でした。
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 コンチェルトⅡ号のフロント。新しくて綺麗です。
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 1階のロビーフロア。ツアーの皆に部屋の鍵が渡されてます。
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 私達の部屋は2階でした。1階だと下のエンジン音が響くので、2階で正解でした。
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 部屋の広さは船上ホテルとしては十分な広さ。トランクもゆったりと広げられます。
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 ツインルームでシングルベッド2台。マットも適当な硬さで寝心地良かったです。
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 クローゼットも普通の広さです。トランクテーブルもしっかり。
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 デスクと、反対側には(鏡に映っている)椅子とテーブルもあります。
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 洗面所もコンパクトに良くまとまってます。水量もしっかり。
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 トイレもコンパクトですが狭さは感じません。
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 屋上テラスは開放感タップリです。
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 乗船初日、テラスから眺めるナイル川の夕景が素敵です。

 コンチェルト号での船旅、とても充実した想い出になったので…部屋からの眺め、美味しいビュッフェ、船上でのイベントプログラム等々、次のブログで詳しく紹介します。

クフ王のピラミッドに新空間発見!話題のスフィンクスの尻尾!ケンタッキーより絶景のレストランも紹介!

初日からハイライト🎊ピラミッドに向かうツアーバスには警察官も同乗して安全を確保してます。 エジプト観光第1日目はギザの三大ピラミッド(Great Pyramid of Giza)からスタートです。初日からテンション[…]

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行った人にしかわからない海外旅行情報を最新版で届けます。   私は現在、世界一周旅行進行中です。今まで250回を超える海外旅行をしてきましたが、初めての世界一周旅行です。私の場合…仕事の合間を縫っての海外旅行なので[…]

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